♥第1班♥
GM
みなさまおそろいでしょうか。おそろいですね。はい。
等夜真幸
顔がいい金髪男に褒められてもうれしくないぴょん
リー・パーカー
えっ顔がいい?照れるな~サンキュ!
GM
二人並んで座っているのは、リー・パーカーと等夜真幸。
リー・パーカー
男の珍しい格好をちらっと見て、目線を外に戻しています
リー・パーカー
ではこちらのリー・パーカーは一般現代の元パリピ男です
リー・パーカー
今は獣の皮を鞣した程度の適当な外套に手術着というパリピ感なしなしの格好です
リー・パーカー
トヤとは救世主に襲われているところを助けてもらってそこから一緒に行動してま~す!
リー・パーカー
名前なんてーの?へートヤって呼んでいい!?スゲェじゃん!みたいな感じで、知らない土地だしでなあなあに着いていくことにしました。
リー・パーカー
堕落の国には入院中に来たので手術着のままです。最悪ですね。
リー・パーカー
トラウマだね!
目の前で彼女が大変なことになったし自分も全身を開かれて閉じられたりと大変な事になったので、もうあんなのいやだよ~ってなってます。
後遺症で右目が開きづらくなっています。
リー・パーカー
全身の皮膚をめくったりされたので縫い跡が全身下手くそなプラモのバリのように着いています
リー・パーカー
その拷問の後遺症で感覚が無くなっちゃってなんかすごい嫌!
リー・パーカー
致命傷レベルの傷でようやく痛みを鈍く感じる事ができます。
ラルムロッサ
視線に気が付くと、よそに向けていた顔をそちらに向け
リー・パーカー
その様を見れば、Hi!って感じに挨拶のハンドサインを返す。
ラルムロッサ
恐らくは同じ救世主。
この先で他の救世主や亡者に鉢合う可能性があることを考えれば、味方になりうるかは今のうちに判断しておきたいところだ。
ラルムロッサ
ラルムロッサ。年齢不詳、経歴不詳。
その来歴は貴族の恋人から路上の物乞いまで。
様々な街を渡り歩き、様々な人々とすれ違って生きてきた。
ラルムロッサ
傭兵として戦場に立ち、男娼として路地に立ち、薄給の外灯として街に立ち。
盗み、誘拐、殺人、詐欺、命乞い。
生きるためならなんだってできるし、そうしてきた。
ラルムロッサ
それは、堕落の国にきても変わらない。
リー・パーカー
「ハーイこんちは、アンタも救世主ってやつ?」
ラルムロッサ
爽やかとはいいがたい、低くはないが、重みのある声。
等夜真幸
いっそう身体を強張らせ、視線を自分の腕に抱いたぬいぐるみに向ける。
リー・パーカー
こちらは軽くやや高く、まだ若い男の声だ。
等夜真幸
そのふわふわの手をいじくりまわしている……
リー・パーカー
「あっこいつトヤってんだけど、人見知りでさ~」等夜の肩をぱんぱんと軽く叩きながら
ラルムロッサ
「そう、俺も救世主だよ。行き先は同じみたいだし……」
リー・パーカー
「いいね!俺はリーってんだけど、アンタは?
……ってそうだ、トヤは?大丈夫?」
ラルムロッサ
「俺はラルムロッサ。ラルムでいいよ。」
等夜真幸
「…………」うさぎのぬいぐるみを突きだす。手にゆさぶられたうさぎがこくこくと頷いた。
GM
救世主たちがこの馬車の行き先の村に訪れるのは二回目です。
GM
一仕事を終えての復路で、以前訪れたときは静かで長閑な様子でした。特に名前もない小さな村です。
ラルムロッサ
ラルムロッサの世界は剣と魔法と戦争の世界。
ラルムロッサ
男の産まれたのは、ありふれた街の何の変哲もない農家で
ラルムロッサ
同い年くらいの子供も数人いて、
そのなかには淡い恋心を抱く少女もいたが
ラルムロッサ
その街で生き残ったのは、腐りかけた床板の下に隠れていた幼い少年ただ一人。
ラルムロッサ
残された少年の心を満たしたのは、痛み、恐怖。喪失感。
ラルムロッサ
生きるために必要なもの、死なないために必要なもの。
ラルムロッサ
「トヤ君は……声を聴かせてはもらえないのかな?」
等夜真幸
周囲を見回したが、名前は自分のもので間違いない。
等夜真幸
「ちょっとちょっと、みーくんが怖がってるぴょん!やめてあげてほしいぴょん!」
等夜真幸
沈黙を裂いたのは奇妙に声の高く鼻にかかった、甘い声。
等夜真幸
「みーくんはおしゃべりが苦手なんだぴょん~!ギョクトが代わりにおしゃべりするぴょん!」
等夜真幸
うさぎのぬいぐるみがひょこひょこと揺らされる。
等夜真幸
このどう考えてもヤバい空間で息をするのも精いっぱいの一際暗い顔をしているのは等夜真幸(とや・みゆき)くんだぴょん!
等夜真幸
リーにトヤって呼ばれるのは実は嬉しいぴょん。ギョクトはみーくんのことをみーくんって呼んでるけど、みーくんは女の子みたいな自分の名前がほんとは嫌いなんだぴょん。
等夜真幸
みーくんのいた世界では一部の人々が特殊能力に目覚めて世界征服を目論む愚かな悪者さんたちと、それを防ごうとするかっこい~ヒーローのみんながいたりしたんだぴょん。
等夜真幸
みーくんの通ってた高校もそのヒーローを育てる為に特殊能力に目覚めた子たちが集められていたんだけど…… みーくんはちょっと、そこに馴染めなかったので……
等夜真幸
ギョクトがみーくんのトモダチになったんだぴょん。
等夜真幸
そこに拒絶の感情が見て取れなければ、等夜は少し安堵したようだった。
等夜真幸
『いじめ/社会的排斥』
みーくんもほんとはヒーローに憧れて学校に入ったんだけど、現実はコミックみたいには上手くいかなかったぴょん。
校長と生徒の親との政治的な癒着とか特殊な能力の発現によって自意識の肥大化したクソ生徒とかのせいで腐りきっていたんだぴょん。
等夜真幸
みーくんはいじめられている子たちの間に割って入ったんだけど、まあ……現実は現実なんだぴょん。あっというまに裏切られてスケープゴート、筆舌に尽くしがたい仕打ちを受けてしまったぴょん……
等夜真幸
みーくんの心は傷ついているんだぴょん~~ やさしくしてあげてほしいぴょん
等夜真幸
ギョクトはギョクトだぴょん!みーくんがママからもらった大事なおともだちぴょん。
等夜真幸
ギョクトはみーくんのつけてくれたカッコイイ名前ぴょん!いいでしょ~
等夜真幸
ギョクトがおしゃべりできるようになったのはこの堕落の国に来てからなんだぴょん。
等夜真幸
でもギョクトは心の疵なんだぴょん?そんなこと言わないで欲しいぴょん~
等夜真幸
遠慮がちな視線がラルムの姿を盗むように見る。
ラルムロッサ
「丁度、ひとりは寂しいな~って思ってたところなんだ。」
等夜真幸
「ギョクトもみーくんのお友達が増えてうれしいぴょん!」
ラルムロッサ
「そんなに長くないけど、たぶん……」
ラルムロッサ
「強くもないから、あんまり期待はしないでね。」
リー・パーカー
(追い詰められないとなんか……ダメなんだよな~!)
等夜真幸
「みーくんの持ってる特殊能力は癒しに特化しているんだぴょん~。怪我したら治してあげられるぴょん」
リー・パーカー
「そうそう、それで助けてもらってさ~!トヤスゲーんだぜ」
リー・パーカー
勝手に等夜と肩を組んで、こいつスゲェんだよって身振りでも示す。
等夜真幸
めちゃくちゃいたたまれない顔で肩を組まれている。
ラルムロッサ
「それって、人を助ける力……?凄く素敵だね。」
等夜真幸
「リーはスキンシップが多いぴょん!前も言ったけどみーくんはそういうの慣れてないんだぴょん!やめるぴょん~~」
リー・パーカー
「悪ィ悪ィ ギョックーも硬いこと言うなって~」
リー・パーカー
ギョクトのぬいぐるみハンドにイェ~イって拳を合わせる仕草
ラルムロッサ
「リー君は本当に強そうだね。頼りにしていいかな?」
リー・パーカー
「いいっすよ~!って言いたいのは山々なんすけど俺最近ここに来たばっかでぇ……」
リー・パーカー
「むしろこっちも頼りにさせてもらっていいっすか!?」
等夜真幸
会話の隙に身をかがめ、リーの腕から逃れる。
ラルムロッサ
「あ、そうなんだ。そういう事なら……」
ラルムロッサ
「ちょっとだけ、俺の方がお兄さんだね。」
ラルムロッサ
「ふふ。戦うのはあんまり得意じゃないんだけど……」
ラルムロッサ
「邪魔するのとか、お手伝いするのは任せてね。」
リー・パーカー
「ワ~オ、クール!」まだキラキラとした、疑う事を知らないフレッシュな目でラルムを見ている。
ラルムロッサ
「うん。俺はね……魔法使いなんだ。」
リー・パーカー
「一緒にロッジにいったギークボーイが好きだったから知ってるぜ。なんか女の子がいっぱい出るやつ。」
ラルムロッサ
「魔法って言っても、ちょっと眠くしたり……疲れやすくしたり。明るくしたり。そのくらいなんだけど。」
リー・パーカー
「便利!」モーテルみたいだって言葉は飲み込みました
ラルムロッサ
「あとは、本当に……何もできなくて。」
等夜真幸
何か思い出すことがあったのか、身を縮込ませる。苦手意識が+20された!
リー・パーカー
「じゃまあ協力できることがあったら協力してきましょ!」
GM
目を向けると、ちょうど村の建物が見え始める。
GM
しかし、あなたがたが馬車から降りると、なにやらおかしいものでした。
GM
村人たちはやたらといちゃいちゃしていたり、一方的に泣きついたり、物陰でひとり沈んでいたりと、こぞってみんな情緒がどうかしているようなのです。
GM
1人の白兎の末裔の青年があなたがたに寄ってきて、話しかけてきます――3人の男女にまとわりつかれながら。
青年
「これは全部、亡者『ラビング・ラビット』の毒のせいなんです」
青年
「最近この村に出た亡者で……救世主さまに倒していただきたいのです」
青年
「お礼はきっとしますので、どうか――えっ!」早い
リー・パーカー
「えっダメ~?あっほらお礼くれるってさ」
ラルムロッサ
「2人が何とかしたいなら、俺も手つだうよ。」
等夜真幸
「困ってるなら助けてあげたいけど、毒だぴょん?!」
リー・パーカー
「さっすが~!」何が流石なのかはわからない
リー・パーカー
「でもまあ」村を見渡して……「こういう毒なら、死ぬとかじゃないし大丈夫じゃね?」
リー・パーカー
自分の身に降り掛かったときのことを考えていない発言。
等夜真幸
「わかんないぴょん!事態の状況把握もできないうちから突っ走っちゃだめだぴょん!!」
ラルムロッサ
(まあ、毒なら何とかなるか。ここで一人になるのも得策ではないし……)
リー・パーカー
「メチャクチャ強そうだったら逃げようぜ!」
ラビングラビット
突然、あなたがたに桃色の霧が降りかかります。
ラビングラビット
亡者の巨躯がすぐ近くに着地する。
ラビングラビット
名前の通り、兎の姿をした亡者――
リー・パーカー
手をバタバタして霧を飛ばそうとしていたところに現れたうさぎの亡者に、嫌な顔をしています。
ラビングラビット
亡者はそのまま、あなたがたに襲いかかろうとします。
青年
先ほど話しかけてきた青年が身を挺して盾になります。
青年
Choice[リー,ラルム,真幸]
DiceBot : (CHOICE[リー,ラルム,真幸]) > リー
青年
深く傷つきながら、青年はリーにすがりついて、あなたへの恋を叫びます。
リー・パーカー
「でも俺さっき会ったばっかじゃん
いやそれどころじゃねえキミめっちゃ血でてんじゃんやっべ!」
GM
一方亡者は、あなたがたに毒の吐息が効いていないとみるや、すぐにその場を立ち去ります。
青年
「救世主様、どうか、口づけを……いや、あの亡者を倒してください」
リー・パーカー
「わかったからキミ病院いってきてね」
リー・パーカー
異様な状況に若干ヒキつつ、うさぎの亡者について考えています
青年
大怪我をしていますが、先ほどまで纏わり付いていた男女もせっせと手当してます。
等夜真幸
慌てて近寄ろうとするが……男女に阻まれました。
青年
「救世主様は残念ながら、いや、幸い……あの毒に支配されきってはいないご様子」
リー・パーカー
「ヘイヘイヘイ」等夜を阻む男女をディフェンス
青年
確かにあなたがたは、目の前で末裔が繰り広げているような状態にまでは陥っていません。
リー・パーカー
男女 リー 青年という人間の層ができる
等夜真幸
よいこらえいこら三人を掻きわけて怪我人に近付こうとする。
青年
何か胸に高まるような感覚、あるいは心をきゅっと締め付けるような感覚、特に理由なくため息をついてしまうような感覚――そう、恋の予感がしてなりません。
リー・パーカー
なんでだろう、目の前で死んだ彼女の事を思い出してセンチメンタルになってきちゃうな……
等夜真幸
「とりあえず治療をさせてほしいぴょん……ッ!」
青年
青年にまとわりついてる男女が散らされてます。
青年
「このままでは村が壊滅してしまいます。恐らく、この毒はあの亡者を倒せばどうにかなるはず……」
青年
「ですから、どうか強く抱擁してもらえませんか?」
ラルムロッサ
「そうなの……?子供、増えそうじゃない?」
等夜真幸
「子供が増えすぎたらみんな飢えちゃうぴょん!」
リー・パーカー
「抱擁?」亡者を倒す計算式と合わない!
リー・パーカー
「おっ傷治ったし大丈夫そうだな!」
リー・パーカー
「抱擁はほら……」指差す先には開放され、青年に飛びかかる村人3人!
リー・パーカー
こっちの人がしてくれるだろ、という顔をしています。
青年
「わかりました……亡者のことはこの際いいので、うわっやめろっうわっ」
ラルムロッサ
(まぁ、いつも通りやればなんとかなるでしょ)
GM
村のことはともかく、あの毒は確かにあなたがたを冒しています。
GM
このままほっといていてはきっと大変なことになってしまうに違いありません。
GM
あなたがたは、あの亡者を倒すことにしました。なにかが始まってしまう前に。
GM
Choice[リー,ラルム,真幸]
DiceBot : (CHOICE[リー,ラルム,真幸]) > リー
リー・パーカー
Choice[ラルム,等夜]
DiceBot : (CHOICE[ラルム,等夜]) > ラルム
GM
心の疵『淡い恋の端っこ』
誰かを探しているかのように振る舞っているらしい。誰を探しているのだろうか。
心の疵『愛に焦がれた胸』
類い希なる脚力も、恋の毒の吐息も、脈打つ心臓が送り込む大量の血液によって齎されている。
リー・パーカー
Choice[ラルム,等夜,亡者]
DiceBot : (CHOICE[ラルム,等夜,亡者]) > 亡者
リー・パーカー
2d6+3=>7 判定:猟奇
DiceBot : (2D6+3>=7) > 6[2,4]+3 > 9 > 成功
GM
判定に成功したので、そうですね、毒を吹きかけられたあなたがたを見ていた人が話しかけてきました。
行商の男
男が挙げたその名前に、誰の耳にも覚えはありません。
行商の男
「リサはこの村の娘でね、先日、俺の馬車に乗って村を出たんだ」
行商の男
「俺はさんざんやめとけって言ったんだが……」
行商の男
「それはともかくとして、亡者に襲われてしまってな」
行商の男
「俺はなんとか逃げ延びることができたんだが」
行商の男
「恐らくあいつは殺されてしまったんだろう」
リー・パーカー
「死体を確認したやつが居ないときって生きてるのが鉄板だよな」(ひそひそ)
等夜真幸
「なるほど、死んだふりの可能性もあるぴょん?」(ひそひそ)
リー・パーカー
「重症を負ったが後から通った誰かに助けられ……」(ひそひそ)「えっ、俺ら?」
行商の男
「ちょうど、あんたらが村を出てった後でね」
行商の男
「そんなことをしても仕方がねえと止めたんだが、まるであんたら以外に何も見えちゃいないみたいだった」
GM
亡者はただの怪物ではありません。亡者になるに至ったものの、心の内側が最悪の形で顕れた怪物。
等夜真幸
「やばいぴょん、また誰かあんな風になっちゃうぴょん!」
リー・パーカー
「まあ救世主って言われてるんなら助けたほうがいいよね」
ラビングラビット
その亡者は誰かを探すように、あちこちへその目を向けています。
リー・パーカー
学校に通うみたいなテンションで外に出ていきます
ラビングラビット
あなたがたが表に姿を現すと、それは後ずさる。
ラビングラビット
じっとあなたがたを見たまま、硬直している。
ラビングラビット
まるでどう振る舞えばいいのかわからないかのように。
リー・パーカー
その所作はまるで少女のようだ。……見た目は改造されたチアリーダーと同じぐらいに酷いが。
等夜真幸
「なんか……もしかして……リーのこと見てるぴょん……?」
ラビングラビット
まあ、でも、ラビングラビットが先ほど聞かされた村娘かはわかりません。
リー・パーカー
「…………もしかしてさぁ……いや予想だけどさ、さっきの話のリサって子……」
ラルムロッサ
「――深淵の沼より出でし黒蛇よ 鋭き毒牙から死のひと滴を……」
リー・パーカー
わからないが、そういう予想をしてみたりします。
ラビングラビット
急いで跳躍して、その場から脱兎のごとく逃げ出しました。
[ ラビングラビット ] 淡い恋の端っこ : 0 → -1
ラビングラビット
ラビングラビットに、状態「リーへの恋心」付与。
GM
恋心を抱いている対象への援護の効果点数をすべて1点上昇します。
技能強化ならば、判定の達成地と与えるダメージと回復量をそれぞれ更に1点増加します。
ダメージ軽減ならば、受けるダメージを更に1点軽減します。
GM
看破は、恋心を抱いてる対象から受けるダメージを、更に1点増加します。
GM
Choice[ラルム,真幸]
DiceBot : (CHOICE[ラルム,真幸]) > 真幸
等夜真幸
choice[ラルム,リー]
DiceBot : (CHOICE[ラルム,リー]) > リー
等夜真幸
とりあえず、リーの腕を引っ張って部屋の中へと戻す。
等夜真幸
「もーっ、リーはあぶなっかしいんだぴょん!もしあの怪物が襲ってきたらどうするつもりだったぴょん!?」
等夜真幸
「あんなでっかいのにとびかかられたら大変だぴょん!潰されちゃうぴょん!」
リー・パーカー
「ゴメンゴメ~ン!まあでも怪我してもトヤがジャーン!って治してくれるだろ~!」
リー・パーカー
「それに俺痛みとか全然わかんないからイケるって!」
等夜真幸
「それは……そうだけど、……みーくんの能力は怪我した人にしか使えないぴょん」
リー・パーカー
笑って自分の顎を撫でるその指先には、等夜の力でも治ることのない痕が縦横無尽に刻まれている。
リー・パーカー
「あ、言ってなかったっけ 言ってなかったァ~そうそう。全然感覚わかんなくて。」
リー・パーカー
「つるつるとかザラザラとか、熱い冷たい、もう全然わかんなくなっちゃってさ~」そう言いながら部屋にあった適当な机をぺたぺたと触る
等夜真幸
うさぎのぬいぐるみの後ろから等夜本人の顔が覗く。
等夜真幸
ぴゃっと隠れたが――しかしやはりうさぎの向こうから、その傷を窺うような眼差し。
リー・パーカー
――ああ、そういえば自分は傷まみれなんだったなあという事をその視線で思い出す。
等夜真幸
「……でも、痛くなくても、リーが怪我するのは……みーくんは嫌だとおもうぴょん……」
リー・パーカー
手術着のズボンから覗く脚にも、パーティングラインのように傷が走っている。
リー・パーカー
襲われている側とは言え、リーの格好は悪役ヒーローみたいなゴツい服装でした。
リー・パーカー
黒ボンテージみたいな格好だし両手から爪が出ているし。
リー・パーカー
その自分を助けてくれたトヤには感謝してもしたりません。
等夜真幸
「違うぴょん……みーくんはたぶん、リーが……うらやましくて……」
リー・パーカー
「うらやましい?」うん?と首を傾げ
等夜真幸
「みーくんも、痛みに強くなりたかったんだぴょん」
等夜真幸
*リーの心の疵『無痛症』を舐めます。愛で。
等夜真幸
2D6+3>=7
DiceBot : (2D6+3>=7) > 4[2,2]+3 > 7 > 成功
等夜真幸
「リーは……痛くないのはいやだぴょん?」
リー・パーカー
「なんにも無いのってなんか……どう言ったらいいんだろうな。スゲー寂しいよ」
リー・パーカー
「人がこれ美味しいとか言うのもわかんないし、ふわふわして気持ちいいとかもわかんないし……」
リー・パーカー
「痛くないとどれぐらい危険なのかもわかんないし」
リー・パーカー
「生きてる実感が薄くなるっていうかさ……」
リー・パーカー
「そりゃあ痛い、痛すぎるのは嫌っていうか、スゲェ痛い目に遭ったから痛いから嫌ってのはわかるんだけどさ……」
リー・パーカー
「あっていい痛みもまあ、あるよねって感じでさぁ」
等夜真幸
その、傷を。表情を。仕草を遠慮がちな目が追って。
リー・パーカー
等夜の慮りをまったく察せて居ないような明るい表情。
等夜真幸
「でも、怪我してほしくないのはいっしょだから、あんまり無茶なことしないでほしいんだぴょん~」
等夜真幸
「リーが戦えなくなっちゃったらみーくんも攻撃はできないぴょん、共倒れぴょん」
リー・パーカー
無遠慮に手を伸ばし、うさぎを通り超えて等夜の頬をつまむ。
「い~い~よ、トヤ、気ィ遣ってくれてんだろ?」
リー・パーカー
デリカシーがない、という部分を笑い飛ばす。
リー・パーカー
つまむ指は笑顔とはずいぶん対照的で、あなたの頬に手術痕のいびつな感触と、どのように力を入れるべきか測りかねている指先の迷いを伝えた。
リー・パーカー
「それにしてもトヤももっと自分で喋ったほうがいいぜ!」
リー・パーカー
「入院して暫く喋ってないと声でなくなるよまじで」
リー・パーカー
「俺も気をつけるけどトヤも声出してこうぜ!」
最悪の無遠慮交換条件。
等夜真幸
摘む手をうさぎのやわらかい手で押し退ける。
リー・パーカー
そのやわらかさはわからない。その動作を見て指を離す。
等夜真幸
「みーくんのかわりにギョクトがおしゃべりしてやるぴょん!それで満足するんだぴょん!」
リー・パーカー
「ギョックーもトヤが好きだろ~?ちゃんとトヤが喋れる時に喋れるように応援しようよ~」ウェ~イとギョクトを小突く
等夜真幸
「……みーくんのこと応援しても仕方ないぴょん……」
リー・パーカー
「そうなの?」等夜を見て首をかしげる。
等夜真幸
目は逸らされたままで、僅かに頷くだけだった。
リー・パーカー
「それが個性ならしょうが無いな!」
どうやら事情があるらしい。深く追い詰めないように。
ラルムロッサ
「あちこち、みーんな毒にやられちゃってるみたいだね。そうじゃない人が見つからないくらい。」
リー・パーカー
隣町にハリケーンが来た、みたいな感覚で話を聞いている
ラルムロッサ
「寝食より、相手のほうが大事って感じ。」
等夜真幸
「……みんなあんな感じじゃ弱っちゃうぴょん」
リー・パーカー
自分の顔を触ってみる。感触はない。何も……
リー・パーカー
近いな。という気持ちで目線をやった。
ラルムロッサ
「…………うん、さっきと変わらないみたい。」
リー・パーカー
「ラルムさんは大丈夫?外出てたけど」
ラルムロッサ
「平気平気。毒対性はあるほうだし~……」
ラルムロッサ
「俺としては、傷痕の多いリー君が一番心配なんだよね。」
リー・パーカー
「これはここに来る前からのやつで……」
リー・パーカー
大丈夫とは言い難い。この傷が原因で身体の感覚がないのだから。
リー・パーカー
「えー?まあいいッスよ」
腕を伸ばして差し出す。健康的な青年らしい、薄っすらと筋肉の乗った男の腕。
ラルムロッサ
傷痕に右の人差し指で触れ、なぞっていく。
リー・パーカー
その腕は切り分けるためのマーカーのように、手術痕が真っ直ぐ伸びている。
リー・パーカー
その皮膚は筋肉が見えるほどに開かれて、ひっくり返されて、また元通りに縫い合わされたもの。
リー・パーカー
「まあ、事故……事故みたいなことがあって……」
等夜真幸
なんとなく…… なんとなくあんまり…… 見ていたくない……
ラルムロッサ
2d6+3+2>=7
DiceBot : (2D6+3+2>=7) > 6[2,4]+3+2 > 11 > 成功
等夜真幸
とはいえ単独行動はよくない。この場を離れることも出来ない。
リー・パーカー
血が通ってはいても、その指先はやや冷えて感覚もない。
GM
リー・パーカーは状態「ラルムロッサへの恋心」が付与されます。
リー・パーカー
「えー、うーん。あのー」一度、等夜を見る。
リー・パーカー
どうして等夜を見たのかはわからないけど。
リー・パーカー
しかし、新しくやってきたこのラルムという男と親交を深めるのもいいだろう。
ラルムロッサ
「ごめん、あんまり……話したくないよね。」
等夜真幸
うさぎに隠れているために、その姿を目にしないようにしているために、その視線には気付かない。
リー・パーカー
「まあでも、ちょっとぐらいなら……」
リー・パーカー
「でもちょっとグロい話になるんで~」
ラルムロッサ
「ううん。あんまり、綺麗だから……」
リー・パーカー
「…………」綺麗、というその言葉は
リー・パーカー
まさしく自分を切り開いたマッドな医者のセンスを思い起こさせた。
等夜真幸
うさぎを抱いているせいで、耳を塞ぐことまでは出来ない。
リー・パーカー
ドレスの縫い目のように神経質に、正しく縫い合わされた皮膚。
リー・パーカー
その皮膚の指先は、リーの神経細胞に何の刺激も与えない。
リー・パーカー
「……あ、いや 全然痛くないんスよ……」
リー・パーカー
でもなんだか、痛くはないはずなのだが
リー・パーカー
「ちょ、ちょっと上で話さねっすか?」なんだか等夜がいたたまれないような雰囲気になっている気がしたので。
等夜真幸
自分が声を出したことに驚いてうさぎに隠れる。
リー・パーカー
触れた指先の感触が、無いはずなのだが。
腕を緩やかに引っ込めながら。
リー・パーカー
「見せるかどうかはおいといてェ、この傷の原因がグロ話になっちゃうんで……」
等夜真幸
盾にされたうさぎのぬいぐるみも沈黙したままだ。
ラルムロッサ
「全部聞くよ。すごく、興味あるし……もちろん。」
ラルムロッサ
「……嫌じゃなかったら、だけどね。」
リー・パーカー
言いながら適当な、椅子のありそうな部屋に向かっていく。
リー・パーカー
「ああいや、せっかくだし仲良くなりたいじゃないっすか~?」
等夜真幸
隠れてやり過ごすことしかできない。いつからかそればかり。
リー・パーカー
しかしなぜか、今は、感覚を感じないハズのこの身体が。熱い気がする。
リー・パーカー
「ここに来る前の話なんですけどね……」重苦しい声を出しながら小さな椅子に座る。
リー・パーカー
「仲間達で湖畔で泊まって、ウェーイって遊んでたンすよ……そこの管理人の男がヤバくて」
リー・パーカー
「趣味で医者をやってるって言って、いや今思ったら趣味で医者ってめっちゃ無免許じゃんってなるんですけど」
リー・パーカー
「最初にチア部の、ダニエルの彼女が居なくなって……」
リー・パーカー
「最初はアイツ、誰か別の男とシケこんでんのかなって思ったけどダニエルも居なくなっちゃって……しかもそいつが……」
リー・パーカー
「全身の皮膚をダイスカットされた死体になって出てきたんすよ」
リー・パーカー
「うわーヤベえ逃げるぞーって彼女と一緒に帰る準備してたらなんか……気絶しちゃって」
リー・パーカー
「目を覚ますと……手術台の上かな?なんか立ってる状態で固定されちゃって」
リー・パーカー
狂った手術のシーンを思い出して黙る。
リー・パーカー
「手術をするって言われたんだ……」
リー・パーカー
そこからは、とぎれとぎれに説明する。
自分と彼女が麻酔もなく交互に皮膚を切り裂かれ、先に彼女が絶命したことを。
リー・パーカー
とりあえず後回しにする、ということで一旦すべての皮膚を縫い合わされた事を。
リー・パーカー
「あの時が、多分自分の人生の一生分の痛みで」
ラルムロッサ
手に入りにくく、また手に入りやすい。
赦されざる趣味。
リー・パーカー
口の前で両手を合わせる。
その手の指先と、痕跡がぴったりと合わさっている。
リー・パーカー
「つまりこの傷は、そうやってまあ、全身に……」己の首筋をなぞって、指し示す
リー・パーカー
「いや……なんか、逆にすいません」
リー・パーカー
「初対面なのにこんなグロい話しちゃって」
リー・パーカー
「いえ……」そう零してから、なぜ否定したのかわからなくなった。どちらかと言えば、この傷を綺麗だと言うやつなんてろくでもない趣味をしている。
ラルムロッサ
「俺ねぇ、人の痛みに寄り添う……っていうのかな。そういうの、苦手で。」
リー・パーカー
「ただちょっと」形容しがたい内心。
リー・パーカー
「ああ、いや、こんな特殊な痛みになんて寄り添えませんって!」
リー・パーカー
自分がこの人とこうやって2人で居ることは、なんだか 自分がヤバい気がする。
リー・パーカー
顔を見ていられない。このような感覚は彼女にすら覚えなかった。
リー・パーカー
どうして自分はこの人に、忘れるはずだった忌まわしい記憶を打ち明けて……打ち明けたくなってしまったのか?
リー・パーカー
「 」口がビクリと開かれて、声は無く。
ラルムロッサ
「上手くいかない事って、あるよね。」
リー・パーカー
「こ、っこの 傷っすか?」出来る限り明るく取り繕ってみせた声。
リー・パーカー
なんでもない事だと言いたげに、笑って……どこを見せればいいんだ?……僅かに迷って、手術着の紐を引く。
ラルムロッサ
「自分は何にも悪くないのに、ちょっと運が悪かっただけとか……すごく、理不尽で……」
ラルムロッサ
「死にたくなったりとか、誰かに同じ思いをさせてやろうとかって……思わなかった?」
リー・パーカー
開けた布の下に、人の構造を別けるようなラインが見える。
リー・パーカー
「できればよかったんですけど……」
ラルムロッサ
「…………ううん。できなくていいんだよ。」
リー・パーカー
そう言いながら上着をはだける。
この人にも、何かそういう、辛くて苦しい思い出があるのだろうか?
ラルムロッサ
「できないから、リー君はリー君なわけだし。」
リー・パーカー
「そうですね」生返事をしながら。
この傷痕も、自分を構成するパーツであるのだろうか、という事を思う。
リー・パーカー
男の、均整の取れた肉体を眺め回す。
ラルムロッサ
「でも、触ったら骨の折れた痕くらいは……」
リー・パーカー
「まあ別に」なんでも無いこと、これはなんでもない事だと、言い訳がこれ以上の考えを塞いだ。
リー・パーカー
傷を触って、自分の何かを理解してほしいとか、そういう気持ちを口にすることはできなかった。
ラルムロッサ
「その、胸から腹にかけたラインがね……」
リー・パーカー
「……よく切れた、芸術的なラインだって言ってましたね……」
リー・パーカー
その言葉に、心臓を掴まれたと言えるほどの痛みを覚える。
リー・パーカー
ラルムから伝わる熱も、皮膚の感触も、僅かに引き攣れる肉の痛みも届かない。
ラルムロッサ
「……本当に全部わからないの?舌も、中も?」
リー・パーカー
「あ……の、あの、強い 強い痛みなら……あと、……血の味なら……」
リー・パーカー
じわじわと締め上げられるような、たどたどしい答え。
リー・パーカー
ラルムの指が、自分の皮膚の境目に突き立つ事を想像してしまう。
リー・パーカー
でも、仲間だから、そんな事はしないハズだ。
リー・パーカー
もしその指先が、自分に痛みを伝えてきたら?
その想像が、恐怖とは違う胸の高鳴りを自分に伝える!
リー・パーカー
今言った事を実証するというのは、自分に危害を加えるに等しく。
リー・パーカー
目の前の男に、生の感覚を与えられたいと、思ってしまっている?
リー・パーカー
「でも、トヤが 」言葉が続く前に手を引かれ、寄ってしまう。
リー・パーカー
下で待ってる、トヤに治してもらうことになるような事をするのは悪い、とか色々な思いが浮かんで
リー・パーカー
「なんか、ラルムさんってこの世界慣れてそうだし、ラルムさんが、言うなら……」
リー・パーカー
その言葉に装った笑顔が消え
ひどく弱い、小さな声で、はい と答えた。
ラルムロッサ
「俺も、好きに触ってみていいからさ。」
リー・パーカー
そこから、リーは抵抗をすることがなかった。
痛みがないのだから当然だ。
リー・パーカー
抵抗をするかわりに、ラルムに触れる。
ラルムロッサ
「俺の反応くらいしか、わかんないかもしれないけど。」
リー・パーカー
これはひどく、してはいけないことをしている気がする。
ラルムロッサ
フフ、と笑って触れたその手を掴み自らの身体を滑らせる。
リー・パーカー
男に触れて、指先からも、触れる身体から何も感じ取れない変わりにじっと男の一挙一同を、何も見逃さまいと見つめている。
リー・パーカー
感覚が無いというのはなるほどその言葉通りで
リー・パーカー
どのような事にもリーは表情を変える事はなかった。
リー・パーカー
しかしどのような事にも限度がある。
リー・パーカー
限度を超えればその限りでは、ない。
ラルムロッサ
熱を持てば肌は赤くなり、触れた場所にはきちんと反応がある。
ラルムロッサ
代わりに、伸ばした手は丁寧に縫われた傷口を半ば抉るように掴み、爪の先は赤く染まる。
リー・パーカー
滲み、あなたの指を汚しながら溢れ、己の肌の上を滑り落ちていく血の雫を見た。
リー・パーカー
薄く開かれた唇からは苦痛の声が漏れる事はない。
リー・パーカー
ラルムの肌の上を確かめるようになぞる手のひらも、迷いなく。
リー・パーカー
きっと彼のこの身体は温かいのだろうな、ぼんやりそう思う。
ラルムロッサ
『入れてもいい?』『舐めてもいい?』『噛んでもいい?』
ラルムロッサ
確認は大事だ。それだけで、意識をそこにもっていける。
リー・パーカー
それら全てを、笑って、なんでもないことのように――できるだけ軽い言葉で受け入れる。
ラルムロッサ
疵をもった救世主に触れるのは、難しい事じゃなかった。
ラルムロッサ
そうやってこれまでやってきたし、今回もそうするだけ。
リー・パーカー
その声がどんどん深刻に、望むような声になっている事を自分でも理解していた。
リー・パーカー
感覚が無いことがもどかしく、ありがたくもあった。
ラルムロッサ
滴り落ちる赤をなめとって、口を見せ。
リー・パーカー
「…………」もはや最初に見せた快活な笑顔は消えていた。
ラビングラビット
たびたび村に現れては、哨戒する亡者。
ラビングラビット
それは毒を振りまき、村人を冒しながら救世主を探している。
ラビングラビット
それの求めている救世主は今、酒場二階の客室で、二人きりになっている。
ラビングラビット
亡者の単眼がぎょろりと、酒場一階の窓から部屋を覗く。
ラビングラビット
仲睦まじく交わる人々を見ている。
等夜真幸
テーブルに突っ伏していた等夜は、外から聞こえる轟音に頭を上げて外を見た。
等夜真幸
咄嗟に立ちあがり、しかし出来ることはない。
等夜真幸
単独行動をするなと言ったのは自分の方だ。
ラビングラビット
己の撒いた毒の色を理解してはいないのか、己だけが一人であることを嘆くように咆哮する。
等夜真幸
思わず上を見上げるが、二人が戻ってくる気配もない。
ラビングラビット
心臓を掴んだ手を振り回し、窓をたたき割る。
等夜真幸
咄嗟に窓近くにいた末裔の塊を突き飛ばす。
ラビングラビット
おかげでその末裔は殴り飛ばされずにすんだ。
ラビングラビット
しかし毒はあなたの全身を飲み込む。
ラビングラビット
先ほどまで、そこは確かに酒場だったはずだ。
ラビングラビット
今あなたは、教室の真ん中に立っている。
等夜真幸
目を見開く。辺りを見回す。一瞬で血が凍りつく。
ラビングラビット
周囲にいた末裔は、あなたの助けた末裔は、クラスメイトに成り代わっている。
ラビングラビット
『そいつの代わりになりたいんだろ』
ラビングラビット
『いいぜ、お友達になってやるよ……なぁ!』
ラビングラビット
クラスメイトがあなたの腹に膝蹴りを入れる。
等夜真幸
身体の内部から氷を吹きつけられたような感覚とは裏腹に、呼吸は次第に熱く荒くなる。
ラビングラビット
表面的な暴力は、ただの暴力。パフォーマンス。
ラビングラビット
ただそうすると気持ちがいいからしているだけだ。
ラビングラビット
異能という圧倒的な格差が、あなたの肉体を容赦なく蹂躙する。
等夜真幸
自分を庇う手立てもない。力も。心も。
あるものといえばこの暴行をやり過ごしたあとに自らを癒す力だけ。
ラビングラビット
『なあ、俺にも優しくしてくれよ』
ラビングラビット
『まだ上手くコントロールできないんだよなぁ、俺の力』
ラビングラビット
『一緒にさあ、力を使えるようになるお手伝い、してくれよ、なあ』
リー・パーカー
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ラビングラビット
『俺さあ、彼女が出来たんだけどよぉ』
リー・パーカー
2d6+2=>7
DiceBot : (2D6+2>=7) > 8[4,4]+2 > 10 > 成功
リー・パーカー
1d6
DiceBot : (1D6) > 6
ラビングラビット
2d6+3-6>=7
DiceBot : (2D6+3-6>=7) > 5[4,1]+3-6 > 2 > 失敗
ラビングラビット
『このままだとさあ、彼女ちゃん、傷つけちゃうかもしんないからさ、ははは』
等夜真幸
鉄錆だけじゃない。生ゴミの味。下水の味。なんだかもう分からない味。
ラビングラビット
階上から現われるのは、同じくクラスメイトだ。
ラビングラビット
あのときは誰も助けてはくれなかったはずなのに。
リー・パーカー
「おい!今の音って!」手術着の前をマントで隠しながら等夜の元に駆けつける。
等夜真幸
「………………ま、って、来るな、来ないで、」
リー・パーカー
割れたガラス。残り香。転がる末裔たち。
ラビングラビット
同じようにクラスで、暴力に震えていただけのクラスメイトであるはずなのに。
ラビングラビット
少なくとも友達ではない。ただのクラスメイト。
リー・パーカー
「あっ!トヤ!大丈夫か!?」
先程された注意を忘れてしまったかのように等夜に駆け寄った。
「どうした!?来るなって!?」
ラビングラビット
そのはずなのに、あなたの名前を呼んで身を案じる。
等夜真幸
口を押さえる。間に合わない。
えづきながら、胃液とともに今朝口にしたささやかな保存食を吐きもどす。
リー・パーカー
幻覚の真っ只中にいる等夜の肩を一度強く掴んでから、痛いかもしれないと案じて力を抜く。
リー・パーカー
「あっ吐いた!ナースさん洗面器……ってここは病院じゃねえんだった」
ラルムロッサ
カウンターから水のボトルをとり、投げてよこす。
リー・パーカー
「サンキュ!」それを片手で受け取って。
等夜真幸
強く掴まれる、痛い。痛いが、それはすぐに離される。
GM
店員の末裔は近くにいた子といちゃつくので忙しそうだ。
ラルムロッサ
既にいない亡者の振りまいた毒の香りを追って店を出る。
等夜真幸
……クラスメイト。ただの。名前も覚えていないような――
ラビングラビット
その毒はあなたの欲望を喚起する。
リー・パーカー
「トヤ、おい、大丈夫か?水飲めるか?」あなたの記憶にあったか定かではない――ぎこちなく弱く。背中を擦る手。
等夜真幸
戸惑い。混乱。呆けてその顔を見ては、また罵声が飛んでこやしないかと身を竦め。
リー・パーカー
「トヤ?大丈夫か?お~い、俺が解るか?」
等夜の正面にしゃがみこんで視線を合わせ、両手でその顔を軽く挟み込む。
リー・パーカー
「ギョックン?ギョクト?ウサギクン?」
パペットに声を掛けてみる。クラスメイトのしそうにない行動。
リー・パーカー
あなたの目の前にいる男は、どちらかと言えばあなたをイジメる立場に居てもおかしくない見た目をしている。
ラビングラビット
クラスメイトとは心の疵だなんてわかりやすい形で、弱いところを分かち合ったりはしてこなかった。
リー・パーカー
その男が今は、あなたを案じて水を差し出している。
頭から水をかけるでもなく、床にぶちまけるでもなく。
等夜真幸
その顔に抱いていた苦手意識は140点。クラスメイトは1000点は優に超えていた。
等夜真幸
未だ毒から抜けきれない。自分がどうして目の前の男に水を差し出されているのかわからない。
リー・パーカー
「お~い、大丈夫か~?トヤ?」
フレンドリーに、棘もなく、ただ心配だけが添えられて呼ばれるあなたの声。
等夜真幸
また騙されるのか?都合のいい幻覚能力とか、そういう。
信じた瞬間手のひらを返されるような。
等夜真幸
うさぎは床に放り出されて、何も言わない。
リー・パーカー
「っそ、そうだおい、トヤ助けてくれよ~!」
この男は幻覚覚めやらぬあなたに乱暴に歩み寄った挙げ句、無遠慮に助けを求めはじめた。
リー・パーカー
「早く正気に戻ってくれ~!俺がおかしくなっちゃったかもしれないんだよ~!」
リー・パーカー
「さっきの亡者が撒いてた毒!アレでトヤもなんかなったんだろ!?」
等夜真幸
金髪。傷跡。青い目。なんかやたらとなれなれしい。
リー・パーカー
パニックを起こす相手にはより強いパニックをぶつけるとどうにかなる。──という事をこの男が知っていて実践しているかはわからない。
リー・パーカー
「もしこのまま俺がここの末裔たちみたいになりだしたらなんか……気絶させてくれ~!」
等夜真幸
吐瀉物で汚れた手で抱かれたうさぎが跳ねる。
リー・パーカー
「ギョクト~~」戻ってきたぬいぐるみにウェ~イと拳を合わせる仕草。
リー・パーカー
「なんかガラス割れてたね。怪我ある?いや治せるのか」
等夜真幸
「みーくんは大丈夫ぴょん!治せるし、怪我もないぴょん!」
リー・パーカー
「ならよかった~、ごめんな急に上行っちゃって」
等夜真幸
「リーは?大丈夫だぴょん?なに話したぴょん?」
リー・パーカー
「え~っとここに来る前の話を少々……」
リー・パーカー
「グロい話で……」あた……ふた……
等夜真幸
2D6>=7 猟奇で判定
DiceBot : (2D6>=7) > 7[5,2] > 7 > 成功
リー・パーカー
……大きくなる身振り手振りの下の手術着に、真新しい血の跡がぽつぽつと見える。
等夜真幸
あらためてその姿を見ればその手術着は乱れていて、慌てて羽織ってきたふうで。
リー・パーカー
とてもではないが、まともなお茶会ではなさそうだ。
リー・パーカー
血でさえなければ、情事の後のような雰囲気であると言える。
リー・パーカー
「……」果たして、同意の上で付けられた傷は怪我と言えるのか?
リー・パーカー
この男には(少なくともあなたの前では)珍しく、口ごもった。
リー・パーカー
「!?」入ってきた人間に誰よりも敏感に反応する
リー・パーカー
声を掛けるのは自分にじゃないのか?!と思ってしまうが、状況的にどう考えても等夜に声を掛けるのが正しい。等夜が見ていない一瞬の隙を狙って自分の腹を殴った。
等夜真幸
等夜はそう聡いわけではない。聡かったら、いじめられているクラスメイトの間に直接割って入るなんてしなかった。
リー・パーカー
おかしくなってる!俺はおかしくなってきてる!
等夜真幸
それでも、それでも見逃さなかった。その頬が淡く染まっていること。
リー・パーカー
「ないってさ! ああいや、どう?トヤ。」
リー・パーカー
もう一発自分を殴る。振動しかない。
ラルムロッサ
近づいて行って、汚れた床に膝をつく。
ラルムロッサ
「ごめんね。俺……気分を良くするとか、そういう魔法使えなくって。」
等夜真幸
「大丈夫だぴょん。それより、リーが怪我してるのはなんでぴょん?」
ラルムロッサ
「背中、さするくらいはできるけど。」
等夜真幸
とぎれとぎれの、掠れた小さな声。聞くものを妙に苛立たせる。
リー・パーカー
どうして、どうやってこの傷がついたのか。
その時のあの視線を、男に自分が何を求めていたのかを。
リー・パーカー
「……」口を開けて、閉じて、トヤに教えるべきかを悩んで。
リー・パーカー
「おおまかに言えば亡者のせいなんだけどォ~……」誤魔化すことを選んでしまった。
等夜真幸
その答えによって胸につかえた重くどろりとした何かが、さらに血管を詰まらせる。
リー・パーカー
それはつまり、この男とあの男の間には、あなたに言えぬ何かがあったという事に他ならぬ態度であった。
リー・パーカー
あれほど気安くあなたに接しておきながら。
ラルムロッサ
後ろめたいことなど何もないというように。
リー・パーカー
そう、相手が好奇心を見せ、自分が下心でそれに答えてしまったから。
ラルムロッサ
「『ひどい事』は何もしてないから……」
リー・パーカー
こういった非常事態の場でそういった態度を見せるのは……まさしくあのロッジで自分が彼女との情事を優先してしまったせいであのような事になった後悔を思い出させる。
リー・パーカー
そのような見栄が、等夜に説明することを憚らせた。
等夜真幸
”なんでもなかった”とは、言ってもらえなかった。
等夜真幸
欲しい言葉がもらえなかった。いつもなら要らない言葉をいくらでも投げかけてくるのに。
等夜真幸
そのことがどうしようもなく、血管の流れを悪くする。
リー・パーカー
「トヤ、立つ?」手を差し出す。
この手にあなたが触れても、この男には何の感触も与えない。
ラルムロッサ
「店主さんあの調子だし、適当に部屋借りちゃおっか。」
等夜真幸
手を握る。こちらからは充分にその肌の感触がわかる。立ちあがる。
リー・パーカー
等夜の膝についたゴミを勝手に払う。
等夜真幸
手を握ってから、汚してしまったことに気付く。
ラルムロッサ
立ち上がる際に、吐瀉物が布から滴り落ちた。
リー・パーカー
素手に触れるあなたの吐瀉物の感触に顔を顰める事もない。
リー・パーカー
「えっ?むしろ急に一人にしちゃったこっちが悪かったって~上でちょっと休もうぜ~」
等夜真幸
頷く。いつもならギョクトが何か差し挟むところだが、うさぎは何も言わなかった。
リー・パーカー
そのまま等夜の手を軽く引いて、気遣うように等夜を見る。
リー・パーカー
気遣いを見せながらも男の心の中は──先に行ったラルムの事で一杯になっていた……
等夜真幸
それを知る由もなく、その手を強く握ったまま、引かれるままに上がって行く……
GM
Choice[リー,ラルム,真幸]
DiceBot : (CHOICE[リー,ラルム,真幸]) > 真幸
ラルムロッサ
Choice[猟奇,才覚,愛]
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ラルムロッサ
2d6+3
DiceBot : (2D6+3) > 9[3,6]+3 > 12
ラルムロッサ
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
等夜真幸
2D6+3-2+2>=7
DiceBot : (2D6+3-2+2>=7) > 8[4,4]+3-2+2 > 11 > 成功
リー・パーカー
何かしらの毒……そう、先程自分がおかしくなったようなものを等夜も浴びてしまったのだろう。
リー・パーカー
そういった純粋な心配から、等夜を休ませる場所に連れて行こうと思った。
リー・パーカー
「よかった~……」安堵の声を出しながら部屋を見回して、ラルムの姿にわかりやすく視線を逸らす。
等夜真幸
酷く血の気を失ったままの指が青紫になるほどその手を握っても。
リー・パーカー
あなたの心情など何一つ介さないかのように。
ラルムロッサ
「ちょっとね、トヤ君。こっちきて。」
リー・パーカー
あなたの震える指先に目を留めれば
「ヘイ」
とんとんと自分の傷まみれの指先で、あなたの手を小突く。
リー・パーカー
「大丈夫?痛くない?力入ってるみたいじゃん」
等夜真幸
片腕にうさぎを抱いて、ラルムに声を掛けられると肩が跳ねる。
リー・パーカー
この男の優しさは、あなたの苦しみを癒やさない。
等夜真幸
いつも怯えた顔ばかりしていたせいか。優しい顔ができない。
リー・パーカー
大丈夫と言われれば素直に頷き……ラルムに視線を向ける。トヤを呼んだだけなのに心がざわめく。
等夜真幸
ようやく思い出したように手を離し……ラルムへとおそるおそる寄る。
ラルムロッサ
5個の宝石が輝き、展開した光が2人の衣服とギョクトから汚れを払い落とす。
等夜真幸
リーの視線を無意識に追えば、その目が逸れたことが容易に分かる。
リー・パーカー
その視線は、とても今日が初対面の者に向ける顔ではない。
リー・パーカー
数日を共に過ごした等夜に向けるものともまた違う、別の感情が見て取れる。
等夜真幸
うさぎのふわふわハンドがぽんぽんとその顔を叩いた。
リー・パーカー
普段のリーであれば魔法を見てスゲェスゲェとはしゃいでいただろう。
等夜真幸
それは視線を避けるための動きでもある。けれど。
等夜真幸
ちら、とうさぎの横からリーの顔を盗み見る。
リー・パーカー
……床を見て、時折ラルムを見て、また床に戻される視線。
等夜真幸
「ラルムロッサはこういうの慣れてるぴょん~?」
リー・パーカー
その視線が等夜に行くことは極端に少ない。
等夜真幸
「襲われたりとか、逃げたりとか、追い掛けたりとか?」
等夜真幸
「すごいぴょん~尊敬するぴょん。みーくんはこういう咄嗟のときの行動がまるでなってないんだぴょん」
リー・パーカー
二人の会話ではなく、ラルムの声を聞いている。
等夜真幸
ギョクトが、リーのために得た声で。いったい何を言っているのか。
リー・パーカー
先程までは確かに等夜を心配していたはずなのに。
ラルムロッサ
「俺ね、生まれた村が焼かれてるんだよね。」
ラルムロッサ
「それで、ずっとずっと逃げてるから。」
リー・パーカー
今はラルムの声を、情報をもっと引き出してくれと望んでいる。
等夜真幸
「…… ……悪いこと、訊いちゃったぴょん……?」
ラルムロッサ
「村を焼かれるなんてよくあることだし……」
ラルムロッサ
「うん。俺以外みんな死んじゃった。」
等夜真幸
こんなことはデリカシーの無いことで、訊いてはいけないことだって、そのくらいわかっている。
等夜真幸
それなのにどうしてこんなふうに問いかけてしまうのか。
等夜真幸
自分がこんな風に言われたら?怖気がする。
等夜真幸
「……合流出来てよかったぴょん、ひとりじゃたいへんぴょん」
リー・パーカー
等夜の常軌を逸しつつある問いかけ、その受け答えを聞いても。
ラルムロッサ
「…………前に、一緒にいた救世主は。」
ラルムロッサ
「まあ、そのあと……結局、気絶して。」
リー・パーカー
(ああっ羨ましい)という感情と(この考えはない!)という理性が戦っている。
等夜真幸
胸が痛むのに、痛くて痛くて仕方ないのに、うさぎのぬいぐるみに隠れた視線はリーの顔に向いている。
ラルムロッサ
「コインとか、いろいろ……とられて。なんとか。」
等夜真幸
うさぎのふわふわハンドがその頭を撫でる。
等夜真幸
「……これから、一緒にがんばるぴょん。みーくんも死なないようにがんばるぴょん」
等夜真幸
「……………ラルムロッサがつらいことなら、しゃべらなくってもいいんだぴょん」
等夜真幸
痛ましいことを喋ってしまえと、そう思っている。どうして自分がそう思うかはわからないまま。
ラルムロッサ
「相手がね、コイン30枚くらい持ってる救世主の二人組で……」
ラルムロッサ
「俺たちはひとり15枚くらいしか持ってなかったから。」
ラルムロッサ
「一人が、身を挺して助けてくれたんだけど」
ラルムロッサ
「もう一人のところに駆け寄る途中で、髪を掴まれて」
等夜真幸
うさぎは黙って話を聞く。その耳には綿しか詰まっていないけど。
ラルムロッサ
「起きてから、死にたくないって言ったらさ。」
ラルムロッサ
「『もうノルマは達成したから、条件次第では助けてやる』って言われて。」
ラルムロッサ
「2人が何したのか聞きたいのかと思った。」
ラルムロッサ
「痛いのは嫌いだけどね。まあ……でも。」
等夜真幸
こうやって、同情したふりをして何になる?何をしているんだろう?
等夜真幸
自分で訊いておいていったいなんのつもりなんだ?
ラルムロッサ
「救世主が裁判をするのは当たり前だし……」
等夜真幸
「苦しいのに慣れちゃうのは、つらいことだぴょん」
ラルムロッサ
「……セックスも、汚いのも、別に嫌いじゃないし。」
ラルムロッサ
「今ここで、したいって言ってくれたら……」
等夜真幸
直接触れることはない。直接触れたいのは――
等夜真幸
ぽふ。とその顔にうさぎの柔らかい腹が押し付けられた。
等夜真幸
「リーもみーくんも、ラルムロッサにそういうこと言ってほしくないぴょん」
リー・パーカー
「亡者がいつ来るかもわからないし……」???
等夜真幸
自分の領分がわからなくなる。自分がリーの何を知っている?
リー・パーカー
「そうそう!」わけも分からず同意する。
等夜真幸
「ラルムロッサが、もう傷つかなくっていいように……する、ぴょん」
ラルムロッサ
「でも、全部……嫌じゃなくなれば。」
リー・パーカー
消えずに残る傷は、心にも疵を残す。
ラルムロッサ
「夜が怖いって言ったら、一緒に寝てくれる?」
リー・パーカー
「えっ、ハイ」
「えっ?怖いんです?」
リー・パーカー
「っと、じゃあ?3人で並んで寝ます?」
リー・パーカー
とても2人で並んで寝るなんて考えられない。
リー・パーカー
そこに挟まれる等夜の事も考えられない。
リー・パーカー
「4人もいれば安心、じゃないですか~?!」
等夜真幸
「ラルムロッサが怖いかもって言ったんだぴょん~」
ラルムロッサ
「だって、トヤ君も一緒に……寝たいよね。」
ラルムロッサ
「好きなら好きって、ちゃんと言わないと……だめだよ?」
リー・パーカー
ラルムの言葉のただならぬ雰囲気に、想像が走る。
リー・パーカー
俺の想像のハンドルの方であってたの!?
ラルムロッサ
「じゃないと俺が、めちゃめちゃにしちゃうから。」
リー・パーカー
「こ、この村が~~」頭を抱える。「この村に漂ってた毒のせいだ~~」抱えたままの頭を壁に打ち付ける。
ラルムロッサ
「次は、表面だけじゃすまないかも。」
等夜真幸
「も~っ、ラルムロッサの言うことなんか怖いぴょ」
ラルムロッサ
「もう少しコインがあれば、思い出せると思うんだよね。」
リー・パーカー
リーの履くスリッパのかかとにも、真新しい血痕が付着している。
等夜真幸
リーの手を取って、痛いほど握って。そのまま引っ張っていく。
リー・パーカー
「あれっ」痛みがなければ反応が遅れる。引かれるままにバランスを取ろうとして、ヨタヨタと連れられていく。
等夜真幸
ずんずんと歩いて隣の部屋を開いて、小さな悲鳴と罵声が聞こえて。
リー・パーカー
「トヤ、具合よくなっ?った?のっと」バランスを取り戻しながら。
リー・パーカー
安堵しつつも情事の真っ最中であった隣にすまんねとハンドサインをしながら連れられて。
リー・パーカー
トヤが何も言わないのを心配して、顔を覗き込もうとしたところで肩を掴まれる。
リー・パーカー
先程の乙女のような様子はどこへやら。
リー・パーカー
「なん……」等夜の深刻な様子に、誤魔化す事をためらう。
リー・パーカー
「その……」自分の胸元の傷/疵をなぞる。
リー・パーカー
「傷を見てみたいって言われたから……」
リー・パーカー
「いや、亡者が村に来てるのにね?そんなことしてる場合じゃないって思ったんだけどさ?」
等夜真幸
その手の先を見つめる。自分で訊いておいて、耳を塞ぎたい気持ちになる。
リー・パーカー
「その、村の人がヘンになっちゃってんじゃん」
リー・パーカー
「あの亡者の出してる煙とかそういうやつで、そうなってんだよね?」弁解。情状酌量を求める声色。
リー・パーカー
「普通は、この傷の事、言うのも嫌なんだけど……」
リー・パーカー
「そう、どうやってつけられたかとか、何があったかとか……」
リー・パーカー
まるでラルムとの情事の様を語るように、小声で密やかに。
等夜真幸
それはそうだ、ふつう、話すようなことじゃない。
リー・パーカー
こうやって等夜が自分と真っ直ぐ向き合って言葉を交わす事を珍しいとも思えないほどに、リーの指先は……手術着の上から、ラルムの足跡を辿る。
リー・パーカー
等夜と会話しながら、それをダシにラルムの事を思い返している。
等夜真幸
傷ついたことを自分から堂々話すのは、それはただの自分の権力を振りかざす為の武勇伝だ。
等夜真幸
先ほどのラルムロッサの言葉には、それがあった。
等夜真幸
肩を握ったまま、その顔を見る。うさぎは……先ほどの部屋に置いていかれてしまった。
リー・パーカー
あなたの前に居る男は、興味への供物として自分の心を差し出した男。
リー・パーカー
今はラルムが居た方角に、名残惜し気に視線をやっている。
リー・パーカー
その時ようやく、等夜の目をちらりと見た。
リー・パーカー
「あと、口の中とか……あの、俺味覚無くて?」
リー・パーカー
「血の味なら解るって言ったら……」
リー・パーカー
思い返して、また視線をさまよわせた。
等夜真幸
知ってたけど、知ってるのは自分だけだと思っていた。
リー・パーカー
今日知ったばかりの人間に教えてしまった。
等夜真幸
何をされたか訊かれることは、自分もいちばん嫌なのに。
リー・パーカー
素直に、あなたにとってよくない反応を返す。
等夜真幸
自分がされて嫌なことを、ひとにしてはいけないのに。
リー・パーカー
ラルムとの行為を等夜になぞられて、疵をなぞられて。
振り払うでもなく、口を開く。
リー・パーカー
とても人と人との情事とは程遠い、血生臭く暴力的な行いを。
リー・パーカー
この男は時折口ごもりながら、それでも甘い出来事であったようにあなたに語る。
等夜真幸
想像していたようなこととはまるで違うことが並べたてられていく。
リー・パーカー
「や、その、そうじゃなくて、でも……」
リー・パーカー
「この村のせい、この村のせいなんだよ~」
等夜真幸
「あったほうがいい痛みもあるって言った」
リー・パーカー
「本当に、何もないんだ。何もわからないから。ギョックンの感触もわかんないし、外で何食ってもわかんなくて 走ってる感触も……」
リー・パーカー
「だから、何か、感覚があると、……」
リー・パーカー
口ごもる。どうなるか、どうなってしまったかを自分で理解しているから。
等夜真幸
まるでいつもの等夜ではない。少なくともあなたが過ごした時間の、あなたの知る等夜では。
リー・パーカー
強く止めるような事はしない、できない。自分の力の加減がわからないから、等夜に怪我をさせてしまうかもしれなかったから。
リー・パーカー
うれしいか、そう聞かれてしまった事の方に、リーは言葉を止めた。
リー・パーカー
きっと、この村に居ては 嬉しくなってしまうからだ。
等夜真幸
改めて切るような機会もなく伸びたままの爪が、その境目をゆっくりと撫でる。
リー・パーカー
痛みはないのに、今からの事を思って――ラルムに与えられた感覚がまた与えられるのだという事への期待が
リー・パーカー
「……サ、サンキュ……」ようやく振り絞ったのは、いつもの調子のお礼の言葉。
リー・パーカー
等夜の手に冷たい指先が添えられる。
リー・パーカー
「こ、この村のせいだから…… っ」
リー・パーカー
癒着していた皮膚が薄く切れ、血が滲む。
等夜真幸
ラルムロッサのそれとは違う、何の要領も得ていない手付き。
等夜真幸
なかばこじ開けようとするように二本、爪で突き入れる。
等夜真幸
痛い。見ているだけで、痛い、絶対に痛い。
リー・パーカー
「そ、う。このぐらい……でようやく……」
等夜真幸
いつも軽くて、へらへらしていて、たぶんバカなんだろうと思っていたリーの……
リー・パーカー
乱暴なその手付きを受けながら、リーはじっと等夜を見る。先程あの赤毛に向けていたような──いや、赤毛との行為中に向けていた目を向けている。
等夜真幸
胸が痛いのに、苦しくてつらくてもうやめたいのに、
等夜真幸
指が飲み込まれていくように傷/疵を開く。
リー・パーカー
乱暴に開かれた肉は、開けられる前であった手術着を赤く濡らす。
リー・パーカー
呼吸が荒くなる。痛みからではない、心に無理やり届けられている何かへの熱。
等夜真幸
絞り出すような声。半ば泣いているような。
リー・パーカー
ああ、どうしよう、友達にこんなことされてるのに。トヤはこんなに、なんだか辛そうな顔なのに。
リー・パーカー
自分だけ嬉しくなっちゃって、悪いなあ。
リー・パーカー
指を添わせて開かれるために誂えたような手術痕。
等夜真幸
その肉を掻きわけても、所詮はたかが指で。
開いた傷の中に爪の先が少し深く刺さるくらいだ。
リー・パーカー
「全然……殆ど、わかんないから、トヤのしたいように……ね?」
リー・パーカー
大丈夫だよ、と笑う笑顔は、血を除けばいつもどおりのもの。
等夜真幸
別に、ともだちなんかじゃなくて、たまたま行き合って、助けたらついてこられて
等夜真幸
だからその笑顔に何の意味もないはずなのに、
リー・パーカー
等夜の苦しみをようやく慮ってやる。
「ごめんなトヤ、なんか俺、この村に来てからヘンになっちゃったみたいで……」
両手をだらりと下げる。
リー・パーカー
友達にこんな事させて、こんな顔させてるのに、ラルムと同じように、同じぐらい好意を抱いてしまっている。
リー・パーカー
「あ」喉に、また僅かに感覚が伝わる。
等夜真幸
手術痕だけではない。傷の無い肌にも。噛みつくようにでたらめに爪を立てる。
等夜真幸
まるで自分が痛いかのような顔をしながら。
リー・パーカー
皮膚はあざを作り、鬱血する。生体反応を返す。
リー・パーカー
それに本来あるはずの痛みだけが、ない。
リー・パーカー
あの時された手術という拷問に切り裂かれた身体の上に、新しく刻まれる傷痕。
リー・パーカー
「トヤ……」等夜がどうしても辛そうで、そればかりが気になった。
リー・パーカー
手を伸ばし、頭を軽く撫でてみせる。
リー・パーカー
そう言いながら、この男の目は
あなたに与えられる感覚に期待している。
リー・パーカー
あなたの聞いたことのない声を出す。
等夜真幸
そうして血塗れになった顔をあげて、あなたを見る。
リー・パーカー
これ以上与えないで欲しい、もっと好きになってしまう。
もっと与えてほしい、もっと好きになりたい。
等夜真幸
ラルムロッサはどうしたって言ったっけ。同じこと、していいんだっけ。
リー・パーカー
「……」等夜の顔を見て、痛みを感じさせないその表情で。
リー・パーカー
痛みよりももっと深刻な感情に塗りつぶされた視線をあなたに向けている。
リー・パーカー
唇を薄く開いて、浅い呼吸をしている。
リー・パーカー
「……」喉から血が出ているからか、それとも。
リー・パーカー
あなたへの感情に、何よりも首を締め付けられている。
等夜真幸
顔を上げて耳に囁く。それから耳に噛みついて、歯を立てて、血が出るまで。
等夜真幸
治せる、だいじょうぶ、リーは喜んでる、だいじょうぶ、
リー・パーカー
皮膚の薄い部分に歯が通り、久々の感覚が、痛みが、熱が。
リー・パーカー
「トヤ……っ」身体を強張らせて、その感覚を──喜んでいる。
リー・パーカー
流し込まれる感情に腕が空を掻いて、溺れるように等夜の背に回された。
リー・パーカー
「ご、ごめん」 「トヤ……」 「うれ、しい……」
等夜真幸
「いいよ……おれも、リーがうれしいと、なんかうれしい、から……」
等夜真幸
口ではそういうのに、何も満たされないし、むしろ乾くような心地がある。
等夜真幸
それでもリーが安堵したのがわかるとやめられない。
等夜真幸
やめたい、こんなこと、おかしい、だめにきまってる、
リー・パーカー
ああ、本当はトヤって、誰かが傷つくのが嫌いで……
リー・パーカー
誰の痛みに共感できて、痛みを知ってるやつで……
リー・パーカー
本当はこんな事したくないんじゃないかって思うけど
リー・パーカー
多分俺が傷つけられたとか思って……
リー・パーカー
だからきっと、トヤは俺を心配してくれてこうしてくれてるだけなのに
等夜真幸
もう一噛み。今度はさっきよりもずっと思い切りよく。
リー・パーカー
「あ゛……」鈍い痛みが、体中をゆっくりと走っていく
等夜真幸
リーが声を上げてくれるのがうれしい。自分の腕の中で震えてくれるとうれしい。
リー・パーカー
友達に、こんな事をするべきじゃない。そう思っているのに。
等夜真幸
友達とだって恋人とだって、こんなことするのは普通じゃない。
リー・パーカー
両腕に篭もる力は、感じたよろこびをあなたに伝える。
リー・パーカー
おかしいのかな。きっとこの村のせいだと思うんだけど、ああ、でも、傷が増えるたびに、好きになってしまう。
等夜真幸
血と唾液で濡れた吐息が、ちぎれた耳に吹きかかる。
等夜真幸
治すから、あとでちゃんと、何もなかったみたいにできるから。
リー・パーカー
むき出しになった神経に風が当たり──本来であれば激痛であったものが、ただの甘さとして背筋を通っていく。
等夜真幸
傷つけて、喜ばれて、それをうれしいと思って、それが苦しいなんていうのは。
リー・パーカー
「トヤ……」血に塗れた2人の間に交わされるには、あまりにも不釣り合いな声色。
リー・パーカー
痛みではない、恋の熱に浮かされた呼吸。
リー・パーカー
「お、俺もヘンになっちゃった……あの末裔たちみたいに、トヤの耳とかしゃぶりだしたら追い払ってね」へへ、と冗談を飛ばして笑ってみる。
等夜真幸
「……ラルムロッサの耳じゃなかったら、べつにいいよ」
リー・パーカー
「どうしよう、俺、もしかしたらラルムの耳も……」
等夜真幸
どうしてこんなことばかり口をついて出るんだろう?
リー・パーカー
「うん、うん……」千切れた耳から与えられるはずの痛みは、等夜の声と合わさって ただひたすらに好いものとなって脳に届く。
リー・パーカー
亡者を倒しにきているはずなのに、こんな事してちゃいけないのに……
リー・パーカー
でもさっき、窓が割れた時は駆けつけられたし、今は、今はもうすこしだけ……
等夜真幸
まともじゃない、ぜったいおかしい、はやくやめないと、
リー・パーカー
しかし、リーの腕はあなたの身体を囚えたままだ。
等夜真幸
そればかり思っているのに、裏腹にその身体を押して、ベッドに倒した。
GM
ラウンド2,残る行動はリーとラルム、ラビラビは2回。
GM
というわけで、本日はどうもありがとうございました。
GM
次回予告! ラビラビがラルムさんをアレします!
[ ラルムロッサ ] ティーセット : 2 → 1
GM
その部屋に、どんどん、とノックの音が響き渡る。
GM
静かな客室と異なり、廊下は窓が開放されている。
ラルムロッサ
「ごめんね、俺じゃあんまり役に立たないかもだけど。」
GM
「そうですか……いえっ、倒せとは申し上げません、退けるだけでも」
ラルムロッサ
あまり気は進まないが、村が滅びてしまっても困る。
ラルムロッサ
手ぶらで廊下に出て階段を駆け下り、悲鳴のする方角へと向かう。
GM
酒屋の一階には末裔が押しかけており、避難している。
GM
押しくら饅頭になりながら、彼らは道を空ける。
ラルムロッサ
もっと適任がいるでしょ、救世主なんて。
ラルムロッサ
いつだって彼らを見限って一人で逃げられるんだ、俺は。
ラルムロッサ
「はいはい、『救世主様』だよ。みんなちゃんと隠れててね~。」
GM
駆け込んでくる末裔の片耳が削がれて、顔が血まみれだ。
ラルムロッサ
誰も助けてなんてくれない。
期待するなんて無駄な事だ。
ただ、隠れて抗えない暴力が過ぎ去るのを待つのが一番賢い判断なんだよ。
ラルムロッサ
自分もそうなる可能性がある、と思うとやはり……
ラルムロッサ
締めた扉に簡易の『鍵』をかけて、悲鳴とは反対方向に駆け出した。
ラビングラビット
悲鳴は続いている。発達した足が地面を蹴り、逃げ惑う末裔に襲いかかる。
ラルムロッサ
怖い。だって怖いし、痛いのは嫌だし……
GM
その亡者に、命を呈して少年を庇う、また別の末裔。
ラルムロッサ
声を交わした人々が、慕ってくれる人々が。
ラルムロッサ
どいつもこいつも逃げればいいのに、馬鹿じゃないの?
ラビングラビット
取り残された少年に、亡者が歩いて近づく。
ラビングラビット
身体をわしづかみにし、その顔を眺める。
ラビングラビット
ラルムロッサの『感情の欠落』を抉ります。
ラビングラビット
あなたなら、まだ、その注意をそらすことはできるだろう。
等夜真幸
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
等夜真幸
2D6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[3,6]+3 > 12 > 成功
リー・パーカー
*ヤリイカを渡したということにして消費
ラビングラビット
2d6+3-7>=7 (2D6+3-7>=7) > 11[5,6]+3-7 > 7 > 成功
ラルムロッサ
あれは亡者として想定内の行動だし、
知らないやつが死んだってどうでもいいし。
ラビングラビット
そのわずかな逡巡の間に、少年の頭部を喰らう。
ラビングラビット
無数に繰り返される死の一つでしかない。
ラビングラビット
ラビングラビットが暴れたことで、村には火が上がっている。
ラルムロッサ
みんな死んじゃえば、俺がいたことなんてわかんないし。
ラビングラビット
それを消し止めようとする末裔が殺され、延焼は止まらない。
ラルムロッサ
亡者の視界を逃れるように、建物の影に隠れる。
等夜真幸
足は縺れ、息はみじめなほど上がり、顔中血塗れ。
ラビングラビット
暴れ、八つ裂きにし、壊し、人と物との区別もつかず、
ラビングラビット
ただこれは違う、これはあの人ではない、と確かめるばかり。
リー・パーカー
ああ~、大変なことになってる~!また俺のベッドシーンで世界が動いてる~!
等夜真幸
扉を開けようとしてーー開かないことに気がつく。
ラビングラビット
あなたの声に、その亡者は動きを止める。
等夜真幸
ヒーローに憧れて、人を救う者になりたくて。ここではそれが叶うはずで。
リー・パーカー
「ラルムがいない……ヤバいんじゃない?探しにいこ!」トヤの手を軽く引く。
等夜真幸
なのにその名前が出るだけで動けなくなるこの足はなんだ?
等夜真幸
引かれれば逆らわない、けれど僅かに足は重い。
リー・パーカー
僅かに感じた抵抗の手応えに、首をかしげる。
リー・パーカー
この男はあなたの勇気を疑っていない。
ラルムロッサ
弱いのに、隠れるのが下手だから死ぬんだ。
等夜真幸
引かれる手も、薄く呼吸する口の周りも、リーの血にまみれている。
GM
抗う手立てもないのにそうして、二人とも殺される。
等夜真幸
よろめきながらリーに引かれて、足を踏み出す。探さなきゃ。探さなきゃ。
リー・パーカー
「さっき変なことさせちゃったし疲てるよね、ごめんな~」
リー・パーカー
あなたの気持ちをなぞりきれないままにラルムを探す。
ラルムロッサ
最初から何も持っていなければ、喪う事もない。
GM
リー・パーカーがそう呼んだのは、間違いだった。
リー・パーカー
あなたの手を引いて、その目はラルムを探している。
リー・パーカー
しかしリーは、ラルムにも恋をしている。
ラビングラビット
その単眼はあなただけを見つめている。
ラルムロッサ
座り込んだ壁裏の一角は、蜘蛛の巣のような幻惑の壁に視界を遮断される。
リー・パーカー
ラルムも見えない、トヤはなんだか具合が悪そう。目の前には亡者。
ラルムロッサ
亡者がここを襲う間隔はそこそこ広い。
等夜真幸
目の前に立ったリ―の首筋に滲む血を見るよりも、もっと気にすることがあるはずなのに!
ラルムロッサ
なんなら、2人ともやられちゃえばいいのに。
リー・パーカー
こうなったら自分がやるしかない。やるしかない……やらなければ!
ラルムロッサ
そうしたら、亡者が此処に来る理由もなくなって……
ラビングラビット
背伸びしたハイヒールのように、足から伸びた赤い刃物が、
等夜真幸
目の前のリーを突き飛ばす。――攻撃に割って入る!
リー・パーカー
指先から手の甲までを割り開きながら異形の爪が飛び出して――
ラビングラビット
触れることも適わなかった亡者は、ため息の様に毒の息を吐き、
GM
血が舞い散り、死が積み重なり、火の手が上がり、
リー・パーカー
「わーっ、トヤ、大丈夫!?」亡者が去っていくや否やトヤに駆け寄ってその身を抱く。
[ ラルムロッサ ] 感情の欠落 : 0 → -1
等夜真幸
ゆるく首を振る。だいじょうぶ、のあらわれ。
等夜真幸
「おれ、より……ラ、ルム、ロッサ、が、……」
リー・パーカー
「ラルムはほら、なんか策略家っぽいし……きっと、隠れてくれてるよ」
リー・パーカー
「でもトヤ……血がけっこう出てる……痛いんじゃない……?」
等夜真幸
向けられる視線が。前とは違う。熱を持っているのが分かる。
リー・パーカー
亡者が去って、もとに戻った疵だらけの腕でトヤを抱き上げる
GM
Choice[ラルムロッサ,リー] (choice[ラルムロッサ,リー]) > ラルムロッサ
GM
1:村の入り口。粗末ながら見張り台が立っており、村の内外を見渡せる。
ラルムロッサ
亡者が去り、被害が大きい場所を避けて村の入口へと向かう。
ラルムロッサ
先を見通せない場所への転移はリスクが高い。
ラルムロッサ
ようやく、入り口にたどり着いたところ。
リー・パーカー
そうしてトヤを抱えながらラルムの姿を探して走り回るうちに、村の入り口までやってきてしまう。
等夜真幸
トヤの力は癒しの力。時間さえあれば自分の傷は大概が癒える。
リー・パーカー
トヤを抱えて走ってるよ~~ドキドキしちゃう!
リー・パーカー
あ~トヤが治ってきてる、よかった~!
リー・パーカー
「あっラルム!」どうしよう!ラルムまで居る!
リー・パーカー
亡者の前に立ちふさがったリーも今は走った疲れで膝をついている。
リー・パーカー
下ろす前に膝をついたのでトヤが降りやすくなった。よかったね~
ラルムロッサ
「トヤ君、傷治せるんだっけ。良かった。」
ラルムロッサ
「ごめんね、俺一人じゃ何もできなくてさぁ。」
リー・パーカー
話に参加しようと顔を上げたら好きな人が2人もいたもんだから胸を押さえて昏倒している
等夜真幸
見せて、と手を伸ばす。その手はリ―の血に塗れたまま。
等夜真幸
「……………………けが……して、る…… なら……」
ラルムロッサ
「…………ごめん、怪我してた方がよかった?」
等夜真幸
リーに助けを求めるように視線を泳がせる。
ラルムロッサ
「勇敢に戦って、死にかけて、ぼろぼろで」
ラルムロッサ
「どうみても『救世主様』の方が、好き?」
等夜真幸
「……………そ、……んなわけ、ない……」
等夜真幸
掠れる声。絞り出すような声。甘さの無い、地を這ってきたような声。
等夜真幸
「もーっ、みーくんたらひどいぴょん、ギョクトを置いてけぼりにするなんて!」
等夜真幸
「ラルムロッサ、だいじょぶだったぴょん?ごめんぴょん、ひとりにして」
等夜真幸
甘い声。柔らかい声。棘の無い声。ただ、素直な。
ラルムロッサ
「トヤ君も、そう思ってくれてるのかな?」
リー・パーカー
興奮してる間に2人が会話してるので画面端で大人しく見てる。
ラルムロッサ
*トヤ君の『ギョクト』を才覚で舐めます
ラルムロッサ
2d6+3 (2D6+3) > 9[4,5]+3 > 12
ラルムロッサ
「俺もね、置いてきぼりにされたんだ。ずっと昔。」
ラルムロッサ
「住んでた街が全部燃えちゃってさ。」
等夜真幸
うさぎの、つくりものの目があなたを映す。
等夜真幸
もう少し早く気づいていれば、もう少しはやく動いていれば。
ラルムロッサ
「家族も、友達も、好きな奴も嫌いな奴もみんな死んじゃって。」
等夜真幸
おれが、リーにあんなことしなければ、こんなことには、もしかして。
ラルムロッサ
「俺にも、ギョクト君みたいな友達がいたらよかったな。」
ラルムロッサ
「ギョクト君なら、一緒に床下にだって隠れられたもの。」
等夜真幸
さっきはあんなに、つらくなればいいと思って投げかけた言葉が。
等夜真幸
うさぎのやわらかい綿が詰まった耳が揺れる。
等夜真幸
「ギョクト、ラルムロッサの友達にもなってあげるぴょん」
ラルムロッサ
「でも、俺は裏切るかもよ?一人で逃げて、置いてきぼりにするかも。」
等夜真幸
「置いてけぼりはやだぴょん~、リーもみーくんも困るぴょん!」
等夜真幸
「ラルムロッサは……どうして自分が裏切ると思うぴょん?」
ラルムロッサ
「だって、死ぬのも痛いのも痛いし、嫌だから。」
等夜真幸
「ギョクトとお友達ってことは、みーくんとも友達だぴょん!」
等夜真幸
「みーくんは痛いの治せるし、友達のこと守るぴょん」
等夜真幸
綿の胸が痛む。綿の耳がその声を拾う。つくりものの目があなたの姿を映す。
ラルムロッサ
「ぎゅーしてくれたら、友達になってあげる」
ラルムロッサ
「あっ、でもギョクト君の手じゃ届かないか。」
等夜真幸
咄嗟にうさぎのやわらかいからだがあなたの顔に押しつけられる。ぎゅー。
ラルムロッサ
押し付けられた兎の身体を両手で包む。
ラルムロッサ
トヤの腕を撫でるように伝って、その首まで。
リー・パーカー
この男にはギョクトのやわらかさだけではなく……トヤの腕の心地も、首の暖かさもわからない。
等夜真幸
うさぎを越えて、レンズを越えて、目が、合う。
等夜真幸
いなくなればいいとか、傷つけばいいとか、思わなかった。思わなかったはずだ。
等夜真幸
いたずらにリーに触れたことを恨みなどしていないはずだ。
等夜真幸
その目を見つめ返すと、急に胸がつかえる。リーに触れた時みたいに。
等夜真幸
甘く苦い毒が、やわらかい心臓を震わせる。
GM
等夜真幸は状態「ラルムロッサへの恋心」が付与されます。
等夜真幸
血の匂いと、焼ける何かの匂いにまじって。
等夜真幸
「リーとも”お友達”になってあげてほしいぴょん!」
等夜真幸
自分はリ―のことを友達だなんて、思ったことがないくせに。
リー・パーカー
やりとりを横から見ていたこの男。
2人に恋をしているこの男が黙っていられるはずもなかった。
リー・パーカー
もともと色恋に理解のあったこの男が、トヤの雰囲気を察せぬはずもない。
トヤは、ラルムに惚れたのだ!
リー・パーカー
「ラルムさん、俺とも友達になりましょう!」
リー・パーカー
「死ぬのが嫌ならトヤが守るし、痛いのが嫌なら俺が前に立てますから!」
リー・パーカー
「この村だけじゃなくて……この村を出た後も3人で旅しませんか?」
リー・パーカー
「今はこの村のせいでこう……好きって感じになっちゃってますけど それをおいといて!」
ラルムロッサ
「リー君もぎゅーってしてくれたら、そうしようかな……?」
リー・パーカー
そう言うや否や腕をわっと広げて抱き合う2人をさらに上から抱きしめる。
等夜真幸
そんな文化は ない!!!!!!!!!!!!!!!
リー・パーカー
腕の感覚が今はわからなくても、今までの人生でよく行い、行われてきたこの行為の感覚を、リーは覚えている。
リー・パーカー
記憶の中に残った親愛の表現を、2人に表す。
リー・パーカー
トヤも友達だが?という押し付けでもある。
リー・パーカー
トヤが友達だと思っていないという事については……少しは気づいているかもしれないが。
リー・パーカー
それはそれとして、どちらとも友達になりたいし、孤独なラルムに寄り添いたいと思った。
リー・パーカー
彼の孤独を少しでも癒やしたいと思った。なぜならパリピだから。
リー・パーカー
「3人で頑張りましょう、ね!」適度な所で腕を解放する……
リー・パーカー
2d6+3=>7 判定:猟奇 (2D6+3>=7) > 5[2,3]+3 > 8 > 成功
ラルムロッサ
友達、親しい人を作るという事がどういうことか。
ラルムロッサ
どうでもいいと思えなくなることが、どんなに危険か。
ラルムロッサ
そこに心が宿れば、痛みを感じずにはいられない。
ラルムロッサ
失う事に恐怖し、抉られれば絶望する。
ラルムロッサ
あの日、もう二度とこんな思いはしたくないと思ったのではなかったか。
リー・パーカー
その心に出来た空白を自分たちが全て埋められるとは思えない。
リー・パーカー
それでも、時折する寂しそうな目を、傷ついた身体ではなく心を見た時に──手を差し伸べたいと思った。
リー・パーカー
凍える人を温めてやらずには居られない。
GM
ラルムロッサは状態「リー・パーカーへの恋心」が付与されます。
リー・パーカー
たとえ後に失うとしても、与えずには居られない。
リー・パーカー
きらきらとした目でラルムを見つめている。
リー・パーカー
「きっとこの3人ならうまくいきますよ!」
等夜真幸
その温もりが激しい毒のように、身を内臓を蝕むものだと。
ラルムロッサ
冷静に考えろ、俺。
口だけでもそう言っておけばいい。
ラルムロッサ
今までだってそうしてきたし、どうせわからないんだから。
リー・パーカー
急に後ろを向いたラルムに、どうしたのだろうとひょいと前に回り込んだ。
等夜真幸
わかる。わかってしまう。いまここでなにが起きているか。
リー・パーカー
「でも、その、これが無くなった後でも……」
リー・パーカー
「お願いします!!」お辞儀して握手を求めるように手をガッと差し出す。
ラルムロッサ
「俺で、よければ……君たちが、いいなら。」
等夜真幸
返事の代わりに、うさぎの身体をリーの頭に押しつけた。
ラルムロッサ
熱はきっと冷める。目が覚めてくれないと困る。
等夜真幸
「ギョクトもラルムロッサにちゅーしてほしいぴょん!」
ラルムロッサ
だけど今は、これでいい。
痛みも恐怖も喪失感も、今だけは。
リー・パーカー
「じゃあほらギョックンもほらほら」
リー・パーカー
ギョクトはぬいぐるみだし……トヤじゃないからオッケーでしょ……
ラルムロッサ
「え~、ギョクト君も?いいよいいよ」
等夜真幸
いやっ、そう、ぬいぐるみだし、おれはただの友達だし……
等夜真幸
ラルムロッサの手できれいにしてもらった"ギョクト"の頬。
等夜真幸
うさぎ。うさぎごし。ぬいぐるみ越し。自分の心に危険は及ばない。
等夜真幸
恋の毒。これは亡者の植えつけた幻の痛み。
ラルムロッサ
怖かったところで、痛かったところで。
ラルムロッサ
それが、己を無謀に掻き立てることはない。
絶対に。
GM
舐められれば、爪を立てられれば、心はどうしたって動く。
等夜真幸
共有 したので あの亡者はリ―のことが好きなんだってきづきました
ラビングラビット
三人で友好を深めているところに、毒の霧が流れてくる。
ラビングラビット
ラビングラビットは三人の救世主の前に躍り出て、
ラビングラビット
その心の疵については、共有したばかりだ。
リー・パーカー
手でも振ってみようか?もしかして帰ってくれるんじゃないだろうか?
ラビングラビット
一目惚れ、としか言いようがない。
ラビングラビット
ここは地図に載るほどでも無い、なんでもない村。
リー・パーカー
もしかして愛の奇跡が起きて、人間に戻るのではないだろうかとまだ思っている。
ラビングラビット
何でもない白兎の末裔で、よくいるタイプの村の子で、
ラビングラビット
特に刺激の無い毎日を送っていた。
等夜真幸
特殊能力を暴走させた怪物は、どんな姿をしていようと、どんな過去を持っていようと怪物だ。
だから"ヒーロー"が倒さなければならない。
リー・パーカー
その気持も知らずに手を振ってみる。
ラビングラビット
脈打つ振動を握りしめ、毒の霧を吹きかける。
ラビングラビット
それは確かにあなたがたを蝕んだ。
リー・パーカー
「おーい!俺だよー!」声をかけてみる。
伝わらないとも知らずに。
ラルムロッサ
もう十分だ。
これ以上、思考を乱されたくない。
ラビングラビット
ラビングラビットにはわからない。
ラビングラビット
壊れたそのときの瞬間を、ずっと変わらずに繰り返す。
ラビングラビット
手を振るあなたに飛びつこうとする。
リー・パーカー
怪物になったらもう戻れないなんて、あんまりじゃないか?
ラビングラビット
亡者の巨体は、それだけで殺人的だ。
ラビングラビット
ラビングラビットにはわからない。
等夜真幸
愚直に、その巨体による一薙ぎを受け止めようと両手を伸ばすことしかできない。
リー・パーカー
受け止めようとして、トヤの言葉を思い出す。
ラルムロッサ
粘つく蜘蛛の巣がラビングラビットの足に絡みつく。
リー・パーカー
前に出たトヤを掴んで二人で飛び退いた。
ラビングラビット
一目惚れ、としか言いようがない。
リー・パーカー
恋にも悲劇にも理由のないものはある。
ラビングラビット
村人には脅威で、しかし救世主にはとるに足らない雑魚の亡者を切り裂いた救世主。
ラビングラビット
名前を直接聞くことも適わずに、又聞きでその名を知った。
ラルムロッサ
円を描くように手を翳すと、光の針が宙に現れる。
等夜真幸
その動きが、そのひとつだけの目玉が。溜息のように吹きつけられる毒の吐息が。
ラビングラビット
救世主がこんな村に留まり続けることはないのは、よく知っている。
リー・パーカー
たしかにあれは亡者だが、女の子だった。
ラビングラビット
横転した馬車の下敷きになって、それから這い出そうとしてもがいた。
ラビングラビット
けれども末裔が、重たい車輪をはね除けることなど適わず――
ラビングラビット
リー・パーカーの拷問を愛で抉ります。
等夜真幸
いやだ。それがどんなに”かわいそう”な生き物だとしても。
ラルムロッサ
指で亡者を示すと、針は雨のように亡者へと降り注ぐ。
そのひとつひとつに大きな威力はない。
しかし、牽制にはなるだろう。
等夜真幸
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
リー・パーカー
どのように死んだかもわからないのに、声も知らない。あまつさえこの男は他の男2人に恋をしている。
等夜真幸
2D6+2>=7 (2D6+2>=7) > 6[1,5]+2 > 8 > 成功
リー・パーカー
それでも尚、恋を向けられたのならば。
ラビングラビット
怪物が地に這いつくばり、針の雨に打たれるのを。
等夜真幸
トヤには、”怪物”の苦しみを、わかってやれない。
ラビングラビット
どんな想いを抱えていても、怪物に安息はないことを。
ラビングラビット
2d6+3-3>=7 (2D6+3-3>=7) > 8[2,6]+3-3 > 8 > 成功
リー・パーカー
自分の目の前で"手術"される彼女の光景に思わず飛び出した。
等夜真幸
わかろうとしてその疵に手を差し入れても、それはただ疵を暴き、抉っただけで。
等夜真幸
ただ子供じみたやきもちでは、何もわかってやれなかった。
ラビングラビット
ラビングラビットが触れた心の疵は、リー・パーカーの心の性感帯。
リー・パーカー
巨体に走り寄ってその身体に触れる。
ラビングラビット
そのわずかな一触で、何もかもが止まる。
ラルムロッサ
最悪の想定が、身体を進ませてはくれない。
リー・パーカー
鋭い爪がラビングラビットの身体に乗る。
ラビングラビット
ただ心臓の脈拍だけが加速している。
リー・パーカー
「リサ?キミはリサって言うんだよね」
ラルムロッサ
その場に膝をつき、恐怖に苛まれながら見ている。
リー・パーカー
亡者は人に戻らず、死んだ彼女は戻らない。
リー・パーカー
針を抜こうとする指先に伴って動く剃刀のような爪は、意図せずともラビングラビットの毛皮を裂くのだ。
ラビングラビット
引き裂かれた毛皮から、毒の泡立つ血が滴り落ちる。
等夜真幸
リーの背に飛び付き、”怪物”から引き剥がそうとする。
リー・パーカー
もはや怪物に寄り添える人はいない。
等夜真幸
恋の怪物。心を亡くした者。もう救えはしないもの。
ラビングラビット
もはや怪物に寄り添える人はいない。
リー・パーカー
痛くないか、と聞こうとして、自分の指先がラビングラビットをよく傷つけていることにようやく気づく。
ラビングラビット
それでも、その猟奇の一触れを愛おしむように、
リー・パーカー
背に当たったトヤの暖かさにも気づけない。
GM
村の入り口。ちょうどラビングラビットが暴れた後。
リー・パーカー
最早恋の温かみを感じることのできない、怪物の指先では何も。
GM
終わらせるならば、これ以上の頃合いはないだろう。
リー・パーカー
もはや愛を返してやることが、尋常の手段で叶わぬのなら。
リー・パーカー
身体を締め上げる拷問の記憶が形になる。
リー・パーカー
怪物でいることの苦しみをせめて取り除いてやるしかない。
ラビングラビット
もはや言葉を失い、想い人の名前を呼ぶことも適わず。
ラビングラビット
亡者が相手を自分のものにするならば、その方法は一つだけ。
リー・パーカー
恋がこの者たちに奇跡を起こさないのならば、これから起きることは。
ラビングラビット
そして決して終わることのない、ただ落ち続けるだけのワルツを踊るのだ。
リー・パーカー
どちらかが立ち上がれなくなるまで。
ラルムロッサ
1d6+3+2 (1D6+3+2) > 1[1]+3+2 > 6
[ 等夜真幸 ] いじめ/社会的排斥 : 0 → 1
[ 等夜真幸 ] いじめ/社会的排斥 : 1 → 0
ラビングラビット
*d6,s10,h9,s8,dQ,sK
ラルムロッサ
2d6+3+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器 (2D6+3+1>=7) > 3[1,2]+3+1 > 7 > 成功
ラルムロッサ
短い詠唱。
ラビングラビットの香水瓶へと針が降り注ぐ。
恋の毒A
胸を苛むそれは幻の感情だと知らしめるように。
等夜真幸
トヤの力は癒しの力。誰かが傷つかなければ動くことはできない。
リー・パーカー
2d6+3+1=>7 判定:猟奇 +万能 (2D6+3+1>=7) > 8[5,3]+3+1 > 12 > 成功
リー・パーカー
1d6+2 (1D6+2) > 4[4]+2 > 6
恋の毒B
その血の飛沫が空気に舞う毒の粒子と溶け合う。
リー・パーカー
恋毒の霧を血が巻き込んで遠くへと散らす。
ラビングラビット
*第一ラウンド ラビングラビット
ラルムロッサ
2d6+3+1+3=>7 判定:才覚 +多彩な凶器+援護 (2D6+3+1+3>=7) > 11[5,6]+3+1+3 > 18 > 成功
ラビングラビット
けれどもそれは届いた。届きはした。
ラビングラビット
だから自分一人でもそれを祝福しよう。
ラビングラビット
2d6+3>=18 (2D6+3>=18) > 7[3,4]+3 > 10 > 失敗
リー・パーカー
怪物の恋を、ひとの恋が阻んでいく。
ラルムロッサ
両手を胸の前で合わせ、宝石で軌跡を描く。
等夜真幸
何も変わらないはずなのに、どうしてこんなにも苦しいのだろう。
ラルムロッサ
先ほどと同じ、蜘蛛の巣が地面から亡者の動きを阻む。
ラビングラビット
祝福を許されぬ顛末ならば、代わりに呪詛に染めるしかない。
ラビングラビット
*胡椒の雲! みんな3点減らしてね。
[ ラビングラビット ] HP : 63 → 44
[ ラビングラビット ] HP : 44 → 60
リー・パーカー
*[d8,hJ],d3,d10,hK
ラビングラビット
*d5,d6,s9,h9,s8,dQ
ラルムロッサ
2d6+3+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器 (2D6+3+1>=7) > 5[1,4]+3+1 > 9 > 成功
ラルムロッサ
薄れてきた毒の香を、空間ごと切り取って手元に寄せる。
等夜真幸
まだ出番はない。ほんとうは、おれも――前に立って戦う力が、欲しかった。
リー・パーカー
2d6+3+1=>7 判定:猟奇 +万能 (2D6+3+1>=7) > 8[3,5]+3+1 > 12 > 成功
リー・パーカー
1d6+2+3 (1D6+2+3) > 1[1]+2+3 > 6
リー・パーカー
地を切りながら歩み寄って、誰も抱き締められない両手をラビングラビットに差し伸べる。
[ ラビングラビット ] HP : 60 → 54
[ ラビングラビット ] HP : 54 → 51
ラビングラビット
肉に沈み込む刃、血と血が混じり合うその刹那を、
リー・パーカー
この腕では痛みを伴う愛しか伝える事ができない。
リー・パーカー
ただ化け物同士の血のみが抱き合って地に降り注ぐのみだった。
ラビングラビット
そしてラビングラビットの血は毒を孕む。
ラビングラビット
触れる者の心を切りつける胡椒の雲。
[ ラビングラビット ] HP : 51 → 48
等夜真幸
周りが傷つく。自分の心の疵が疼くのが分かる。
リー・パーカー
その痛みはまるで恋のように心臓を脈打たせ、締め上げる。
ラルムロッサ
力が奪われていく。
心臓を細かい針で突かれるような痛み。
リー・パーカー
*[d10,hK],h3,c4,c6
ラビングラビット
*[d5,d6,h9,s8]d2,sQ
ラルムロッサ
2d6+3+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器 (2D6+3+1>=7) > 5[4,1]+3+1 > 9 > 成功
ラルムロッサ
2d6+3+1+3=>7 判定:才覚 +多彩な凶器+援護 (2D6+3+1+3>=7) > 5[1,4]+3+1+3 > 12 > 成功
等夜真幸
リーを連れて行かれたときはあんなにも苦しかったのに。
ラビングラビット
2d6+3>=12 (2D6+3>=12) > 5[3,2]+3 > 8 > 失敗
ラルムロッサ
手もとで練り上げた毒を、別の毒で返す。
等夜真幸
ラルムロッサの姿を見る度。それを思い起こす度になにか……疼くような心地がある。
ラルムロッサ
ラビングラビットの足元から火の粉が舞い上がり、空気を焦がしていく。
等夜真幸
リーに触れた時、ラルムロッサがどんな顔をしていたのか。
ラビングラビット
香水から吹き上がる毒の霧が燃える。
ラビングラビット
砂糖を焦がしたような香りが充満する。
ラビングラビット
毒を吹こうと大きく息を吸う度に肺を苛み、胸を熱に染める。
ラルムロッサ
手を口元に添えて歪められた恋の毒をふきかける
等夜真幸
2D6+3+2>=7 (2D6+3+2>=7) > 6[2,4]+3+2 > 11 > 成功
等夜真幸
1d6+3+1+2 (1D6+3+1+2) > 1[1]+3+1+2 > 7
等夜真幸
ラルムロッサへ”憧れ”の眼差しを向ける。
等夜真幸
リーに対して抱えるそれとはまたちがう……甘い痛み。
ラルムロッサ
胸を苛む痛みが僅かに遠のくような心地。
リー・パーカー
ラルムの細い身体にこの毒の霧は酷なのではないだろうかと案ずるも、振り向くのをやめる。
リー・パーカー
後ろにはトヤがいて、トヤが守ってくれることだろう。
リー・パーカー
二人の間に交わされる熱を見ることもない。
リー・パーカー
なぜならトヤは、あの日救世主に襲われていた自分を助けてくれた"ヒーロー"なのだから!
リー・パーカー
*ラビラビに鋭気d10 精確h3 闇雲c6
リー・パーカー
2d6+3+1+2+2-4=>7 判定:猟奇 +万能 精確 援護 闇雲 (2D6+3+1+2+2-4>=7) > 9[5,4]+3+1+2+2-4 > 13 > 成功
リー・パーカー
(1d6+2)+3+2+4+3 ((1D6+2)+3+2+4+3) > (5[5]+2)+3+2+4+3 > 19
[ ラビングラビット ] HP : 48 → 29
リー・パーカー
この毛皮を剥ぎ取れば、村娘が現れるのではないか。
リー・パーカー
撫でる、撫でる、ひとの形を探して撫でる。
リー・パーカー
どこにいて、どんな姿をしているんだ。
ラビングラビット
猟奇的な愛撫によって明らかになるのは、ラビングラビットの抱く愛の姿形だけ。
リー・パーカー
この手によってかたちどられるものは、尋常の愛ではない。
ラビングラビット
舞い散る血は眠りへと誘う昏睡毒となり、あなたを束縛しようとする。
リー・パーカー
2d6+3+1=>7 判定:猟奇 +万能 (2D6+3+1>=7) > 7[4,3]+3+1 > 11 > 成功
[ ラビングラビット ] HP : 29 → 26
ラビングラビット
2d6+3-2>=7 (2D6+3-2>=7) > 5[4,1]+3-2 > 6 > 失敗
リー・パーカー
この男が人の身体であったのならば、この指先が止められたのだろうが。
ラビングラビット
こんなに深く相手を招き入れることなど、想いもよらなかった。
リー・パーカー
ひとの痛みも、触れ合う心地よさも、ここにはない。
リー・パーカー
狂った救世主と亡者の命のやり取りでしかない。
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 5[4,1]+3 > 8 > 成功
ラビングラビット
深く触れたその手を、毒の血が蝕む。
リー・パーカー
「!」突き入れた指の先、割れた肉に毒の血が侵入する。
ラビングラビット
堕落の国の戦いは、心の疵の戦い。
リー・パーカー
指先が震えた。痛みではなく喜びに!
ラビングラビット
どんなに凄惨で猟奇的でも、そこには心と心のふれあいがある。
リー・パーカー
ここにある血と痛みは、確かに
この化け物同士にとっての談話と睦言だった。
ラビングラビット
亡者に殺されて死んだとしても、亡者になり果てたとしても、それが恋として適わなかったとしても、
リー・パーカー
亡者の恋が手の甲、肉の下の骨を焼く。
ラビングラビット
追いかけたことを、このひとたびの交歓を後悔などはしない。
ラビングラビット
火の粉が舞う中につぎ込まれる毒の香水は盛んに燃える。
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
[ ラビングラビット ] HP : 26 → 23
ラルムロッサ
戦闘に立つリーの姿に、素朴な服の少女が重なって。
ラルムロッサ
けれどそれは、今目の前にいる男に変わる、
等夜真幸
友達ではなかったはずの男と、友達でしかないはずの男の、苦しむ横顔が目に灼きつく。
リー・パーカー
あなたたちの前で、互いの血に塗れて踊っている。
ラビングラビット
誰もが恋の熱に浮かされている。心臓が逸り脈打つのを知っている。
ラルムロッサ
開いた穴に張り付いたそれを、引きはがされるわけにはいかない。
ラビングラビット
恋する相手の一挙一動が劇的で、何もかもに振り回される。
ラルムロッサ
両手足と胸元の宝石が光って、舞踏に伴い軌跡を描く。
ラルムロッサ
2d6+3+1+1=>7 判定:才覚 +多彩な凶器+精確 (2D6+3+1+1>=7) > 9[3,6]+3+1+1 > 14 > 成功
ラビングラビット
2d6+3>=14 (2D6+3>=14) > 7[1,6]+3 > 10 > 失敗
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
ラビングラビット
1d6+3+3 (1D6+3+3) > 1[1]+3+3 > 7
等夜真幸
2D6+3>=7 (2D6+3>=7) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
等夜真幸
その踊りの輪に、加われない。踊り方が分からない。踊り方など知らない。
等夜真幸
そのあまりに愉しそうな光景に、手を伸ばすことすら躊躇って。
ラビングラビット
心臓が脈打つ。熱い血流が発達した脚に行き届き、跳躍する。
ラビングラビット
ひび割れた大地を砕き、二人の間の空気さえ許さない速度。
リー・パーカー
ラビングラビットに手を刺したままの男は、その身体の動きに連れ去られる。
リー・パーカー
腕の骨が軋む感触、続いて腹腔を、忌まわしい記憶の鎧を貫いて通っていく熱さ。
ラルムロッサ
奪わせはしない。なんとか……しないと。
ラビングラビット
皮膚を破り、肉をかき分け、臓腑を滑らかに撫で、
リー・パーカー
ラビングラビットの刃が腹にめり込んで、肉を裂いて。
それはトヤの与えた傷よりもよっぽど深く。
ラビングラビット
引き抜かれて糸を引く血は赤い糸の様相。
リー・パーカー
二人の間に糸がいくつも渡されて、切れて雫となって落ちる。
ラビングラビット
桃色の毛皮が赤く染まり行くことを、愛の証明であるかのように躍り跳ねる。
リー・パーカー
背を焦がすような痛みは、これこそが恋で。
リー・パーカー
その動きに合わせて振り回される腕の痛みもまた恋で。
リー・パーカー
恋をしている、だから自分たちは人間なのだ。きっとそうだ!
リー・パーカー
恋の痛みに震えながら、ラビングラビットに微笑んでみせた。
ラビングラビット
その一撃に胸を打たれて、心臓から霧が吹き上がる。
リー・パーカー
血霧に塗れて、互いの肉を裂きあって笑う。
力を持たぬ末裔たちにとって、あまりにもおそろしい光景だった。
[ ラビングラビット ] HP : 23 → 17
ラビングラビット
この身が朽ちていくことさえ今はなんとも惜しくはない。
[ ラビングラビット ] HP : 17 → 14
リー・パーカー
冷えていく身体も、恋の炎の前ではわからない!
等夜真幸
けれどそれを引きとめる、引きとめなければならない。
等夜真幸
おまえはまだこちら側だと、恋になりきれぬ暴力でもって。
ラビングラビット
傷の疼く熱さも、火が舐める熱さも、毒が巡る腫れの熱さも、全ては熱。
ラビングラビット
だから、恋を温めど、冷ますことなどありはしない。
等夜真幸
*d4 h8 cQ Joker( h10 )
ラビングラビット
*s2,c3,d6,cJ,dK,(h2)
ラルムロッサ
2d6+3+1+6+3=>7 判定:才覚 +多彩な凶器+援護 (2D6+3+1+6+3>=7) > 12[6,6]+3+1+6+3 > 25 > 成功
ラルムロッサ
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《衰弱》
ラビングラビット
Choice[ラルラル,ラビラビ] (choice[ラルラル,ラビラビ]) > ラビラビ
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 11[6,5]+3 > 14 > 成功
ラルムロッサ
封印されたので百刑は行えなくなりました
ラビングラビット
恋は盲目。寄せられる暴力を凌ぐ術はない。
ラルムロッサ
味方を避け、毛皮にとすりとすりと針が刺さる
リー・パーカー
自分の横を通り抜けていく針が、ラビングラビットに刺さり──身じろぎしたその体から血の爪が離れていく。
ラビングラビット
太い血管に侵襲した針が、その内側から心臓へと流れて至る。
ラルムロッサ
ラルムロッサの指がその針に触れることはない。
リー・パーカー
その声を聞いて、顔を見て、たしかに心臓が高鳴った。
ラビングラビット
心臓が震えたのは、その致命的な一撃故か、爪が乖離した故か。
ラビングラビット
恋した男の見るはずの無い横顔のせいか。
ラルムロッサ
亡者の瞳を指させば、そこに針が集中する。
リー・パーカー
抜いた爪にまとわりついた毒の血を振るうこともなく、続いてトヤに目を向けた。
GM
そうして執着を呈することが恋の始まり、疵へのきっかけ。
等夜真幸
リーの動きを目で追う、踊りの中、痛ましい傷つけ合いの中。
ラルムロッサ
怒りでも哀しみでも、憎しみでもない
これは、恋
等夜真幸
確かに目が合う。胸が高鳴るどころか――全身が歓びに震える。高揚。
等夜真幸
刃でもって割って入ることは出来ない。トヤの力は癒しの力。
等夜真幸
傷ついたものを庇い、護り、そして今一度生という戦場に送りだす為の。
等夜真幸
けれどかつて自分もまた傷つき、耐え切れなくなるほどの心の疵を負った時
――それでもまた、立ち上がれたのは。
等夜真幸
手を伸ばす。”横恋慕”に、奪われるわけにはいかない。
等夜真幸
なぜならリーは、あの日、この何もかもを取りこぼす堕落の国で……
等夜真幸
自分を"ヒーロー"にしてくれた、はじめての――。
等夜真幸
3D6 (3D6) > 13[4,6,3] > 13
等夜真幸
その背に手が触れる、あなたの痛みに届かない、柔らかな手。
等夜真幸
熱は奪われるばかり。それでも捧げることを厭いはしない。
リー・パーカー
トヤの力が身体に満ちて、傷を塞いでひとの形に戻す。
リー・パーカー
まるでこれが本当の人間の恋だとでも言うかのように、血が動いて、奥底で熱が通う。
リー・パーカー
これは恋ではないと言わんばかりに、毒の痛みが消えていく。
リー・パーカー
ラルムとトヤの顔を見て、心臓と脳に熱を感じる。
等夜真幸
あなたが”怪物”でいることを、トヤは許しはしなかった。
ラビングラビット
与えた傷が、毒が取り除かれていく、その奇跡を見て、
ラビングラビット
沸上がる感情は相反する二つの色。嫉妬と安堵。
等夜真幸
おぞましい。こんな感情が恋であるはずがない。
ラビングラビット
略奪を誓う殺意と、安息を願う愛情の二つが、ただ一つの目に乗せられ、熱い視線として向けられている。
リー・パーカー
全身を突き刺すような視線を受け、振り向く
等夜真幸
2D6+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[4,4]+3 > 11 > 成功
ラルムロッサ
魔力の高まりを感じる。
灰の外套が舞う。
リー・パーカー
──ラルムとトヤの顔を見て、心臓と脳に熱を感じる。
リー・パーカー
確かに自分がこの2人にしているものこそが愛で、ひとの通る道。
リー・パーカー
けれど、そうだというのなら、リサは?
リー・パーカー
自分はひとの恋と愛を知っていて、このように血に塗れるものが恋ではないと、その道は間違っていると──自分の生きてきた世界はそう言っている。
リー・パーカー
だとすれば、ひとから外れてしまった自分はどこに行けばいい?
リー・パーカー
2d6+3+1=>7 判定:猟奇 +万能 (2D6+3+1>=7) > 4[2,2]+3+1 > 8 > 成功
リー・パーカー
(1d6+2)+3+2+3 武器、看破(恋)、援護、祈祷 ((1D6+2)+3+2+3) > (6[6]+2)+3+2+3 > 16
ラビングラビット
*ラビングラビットのHP0! 判決表を振ります。
リー・パーカー
草むらに落ちたネックレスを探す手付き。
ラビングラビット
2d6+1 (2D6+1) > 10[6,4]+1 > 11
リー・パーカー
彼女が落としたネックレスを探して、こんな風に探した事がある。
リー・パーカー
大丈夫、俺は探しものがうまいんだ。
リー・パーカー
きっと中にリサが入ってて、それを取り上げれば皆戦いをやめるんだ。
ラビングラビット
残酷がグロテスクの愛を赤く染め上げる。
ラビングラビット
恋の陶酔だけが、その暴力に愛という意味を与えている。
ラビングラビット
漏れ出る声は悲鳴とは言いがたい。
ラビングラビット
その一晩を、永遠にしようとする試みがそこにある。
ラルムロッサ
火の粉が彩る一夜の舞踏会に興じる4つの影。
ラビングラビット
猟奇は永続する。傷として、死として、永訣として。
ラルムロッサ
硝子の靴は割れ、心の深い場所に突き刺さる。
リー・パーカー
この行為はリーの居た場所では傷害罪であり、禁錮及び罰金刑や懲役が処される。
リー・パーカー
しかしここに法の光は無く、仄暗い闇のような、恋の炎だけが4人の世界を照らしている。
等夜真幸
けれど想いは交わらない。怪物になんてならないでほしい。そう祈ることしか出来ずにいる。
リー・パーカー
よってリー・パーカーのこの行為は、恋であり、怒涛の恋愛である。
ラビングラビット
堕落の国は罪ありき。誰もがその数を連ねていく。
ラルムロッサ
恋は戦争。
逃げ出すならば、その手をひいて。
等夜真幸
怪物の想いも過去も未来も祈りも、願いも夢も、討ち斃してこそ”ヒ―ロー”だ。
ラビングラビット
*第四ラウンド ラビングラビット
ラビングラビット
*対象 等夜真幸、リー・パーカー
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[5,4]+3 > 12 > 成功
ラビングラビット
1d6+3+3 (1D6+3+3) > 5[5]+3+3 > 11
等夜真幸
2D6+3>=7 (2D6+3>=7) > 3[1,2]+3 > 6 > 失敗
等夜真幸
あの時、身の程をわきまえていれば。立ちはだからなければ。
等夜真幸
誰の苦しみにも耳を塞ぎ。目を伏せ、隅で小さくなっていれば。
等夜真幸
あんな目には遭わなかった。自ら命を投げ出すまでに思い詰めることなどなかった。
ラビングラビット
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
ラビングラビット
1d6+3+3>=7 (1D6+3+3>=7) > 3[3]+3+3 > 9 > 成功
[ 等夜真幸 ] いじめ/社会的排斥 : 0 → -1
ラビングラビット
*猛毒! ラビングラビットのHPは0!
ラビングラビット
2d6+1-1 (2D6+1-1) > 6[1,5]+1-1 > 6
ラビングラビット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ラビングラビット
2d6>=7 (2D6>=7) > 6[5,1] > 6 > 失敗
ラルムロッサ
振りまかれた、亡者の深い深い思いが燃え盛る。
ラビングラビット
恋という字を支えるその臓腑は、恋が走れば走るほどに強く早く高鳴り、
ラビングラビット
恋心が募るほどに、ひとたびの刹那を、わずかな想い出を頭の中でぐるぐると繰り返す。飽きもせず。
ラビングラビット
故に、毒は全身を巡り、その心を捉えては放さない。
ラビングラビット
跳躍し、その刃は等夜とリーに降りかかる。
リー・パーカー
指先から亡者の巨体に巻き込まれ、潰れ、肩の形が変わる。
等夜真幸
己を守るので手一杯。痛みに身体は竦み、恋の毒に喘ぎ。
等夜真幸
――羨ましい、痛みによって睦言を交わす、ふたつの刃が恨めしい。
ラルムロッサ
詠唱が詩のように紡がれ、つま先が、指先が蒼い軌跡を描く。
リー・パーカー
吹き飛ばされながらその手は亡者を掴む。
自分を追ってきた哀れな娘の手はどこか。
等夜真幸
痛いのは嫌だった、痛いのは怖かった、癒しの力は痛みを経てから使うもの。
等夜真幸
誰かが傷つくことを、先回って止められはしない。
リー・パーカー
視界の端でトヤが傷つくのが見える。
人間の恋心が想起される。
ラビングラビット
血が噴き出す。毒が末節まで至り、体中から綻んでゆく。
ラルムロッサ
魔法使いの呪文は、哀れな一人の村娘に一夜のダンスを贈る。
等夜真幸
リーの疵を抉っても、癒しても、その芯に触れることは、この男にはついぞ――出来ない。
リー・パーカー
ラビングラビットの持つ壊れかけの心臓に、嘆くように咲いた花を剪定する。
リー・パーカー
心臓を握り締め、血に塗れて鮮やかな、娘のその手から奪い取る。
ラビングラビット
亡者。元よりそれは、既に終わりを迎えたリビングデッド。
ラルムロッサ
たどり着く先が、永久の幸せとならずとも。
リー・パーカー
毒を、血を送り出すポンプの線を引き抜く。これもひとの心臓には無いものだから。
ラルムロッサ
恋の毒は、戦火の炎で赤く燃え上がる。
ラビングラビット
胸から取り出された心臓は、止まるはずだった心臓は、今だその時を刻み続けるラビングラビット。
リー・パーカー
心臓を、折れた手と手で包み込んで。
ラビングラビットの身体に、心臓の有るべき場所に置いてやった。
リー・パーカー
奇跡を信じている人間の顔で、ラルムとトヤに目線を向けた。
リー・パーカー
リーの指先は、心臓の香水瓶をぐちゃぐちゃに切り裂いて
胸をこじ開けて破いて、肉片をそこに置いただけだからだ。
ラビングラビット
あなたが再び出会うよりも前に、とっくのとうに。
等夜真幸
血に濡れたリ―の顔を見る。視線が合う。脂汗が血に交じり、顎から滴り。
ラビングラビット
亡者の心の中で幾度となく繰り返されてきたその名前が、そのひとたびだけ、
ラビングラビット
裁判閉廷――判決は、ラビングラビットの有罪!
リー・パーカー
立ち尽くして、"リサ"が立ち上がるのを待っている。
リー・パーカー
しかし残念なコトに、リサという哀れな村娘は。
等夜真幸
ーー微かに残る恋の毒の残滓が、その姿を見留めて。
リー・パーカー
奇跡が起きていないのに、戦いが終わっている。
リー・パーカー
「なあ聞いたか!?今俺の名前を呼んだんだぜ!」
等夜真幸
リーの顔を見て、身体をみて、致命に届くような怪我の無いことを確かめる。
ラルムロッサ
数泊の呼吸をおいて、堰を切ったように走り出し
リー・パーカー
血に濡れて曇った足音、硬質なヒールと血の交じる不快な足音であなた達に歩み寄る。
GM
毒なしにもたない恋は、もたずに冷めていくだろう。
ラルムロッサ
魔術師の男は戦っていたとは思えないほど穢れもなく
リー・パーカー
本来ならば成らぬ恋がこの男にはあって
ラルムロッサ
灰のローブが触れ合った箇所から血に染まっていく
リー・パーカー
ほんとうなら毒の霧と共に薄れて消えるはずであったが。
リー・パーカー
この男にこじ開けられた疵と、心と、思い出の熱は確かに残っていた。
等夜真幸
抱き合ったふたりの姿を、しばし、見つめて。
リー・パーカー
血に濡れたままでその背に手を回す。
リー・パーカー
剃刀の指先は、音もなくまた身体の奥に引っ込んでいって
リー・パーカー
黒い戒めが消えて、血まみれの手術着の男に戻る。
リー・パーカー
両手が今度こそラルムの背をあやす。
リー・パーカー
「まあトヤがいないと本当にヤバかったんですけど」
等夜真幸
二人の間で交わされる言葉のひとつひとつ。低く、囁くような。
”ふたりきり”が漏らす声。
ラルムロッサ
ラルムの香水の狭間から、人の焼ける臭いが漂う。
リー・パーカー
「あっ?」離れていくラルムを見る。
ラルムロッサ
我を忘れる、とはこういう時のことをいうのだろうか。
等夜真幸
毒は過ぎたはずなのに、身体がそれを忘れてくれない。
等夜真幸
「みーくんはっ……治るから、大丈夫だぴょん……!」
リー・パーカー
「あっそうだ!そうだよ、トヤそれ痛いんじゃないの?村に行って休ませてもらおうよ!」
ラルムロッサ
「うん。治るのといたいのは別でしょう?」
等夜真幸
治るから。どれだけ酷いことをしても治るから。いじめの標的にされたときも。
ラルムロッサ
「リー君も、痛くないのと怪我してるのは別だからね。」
等夜真幸
けれど、一番欲しかった言葉を、こうもあっさりと。言われると……
ラルムロッサ
「亡者も倒したし、村の人達も戻ってるかな……場所、貸してもらお。」
等夜真幸
頷く。リーの言葉にも、ラルムロッサの言葉にも。
等夜真幸
今必要なのが、全員の休息なのは間違いない。
等夜真幸
とりあえずリ―の血の匂いでくらくらするのを、止めてほしい……
GM
村に戻ると……全体的にみんな、ぐったりしています。
リー・パーカー
わあ~って感じで村人を見ています。
GM
てんやわんやのわちゃわちゃは、毒が冷めてもう終わり。
等夜真幸
「た、たいへんぴょん、みんなだいじょうぶぴょん?」
GM
全体的に感謝ムードなんですが、とにかくみんなぐったりしており。
リー・パーカー
「あの~宿とか借りても大丈夫ですかね~?」
GM
「あっ、はい、とりあえず今日は村でお寛ぎいただきましてぇ……」
GM
毒は解けても、まだ恋が解けていない村人もたくさん。
等夜真幸
つまり……まだこの胸がなんだかおかしいのも、まだ残っている毒のせい……!
リー・パーカー
「3人で休みますか、とりあえずね!」
ラルムロッサ
「魔法って結構体力使うんだよね。具体的にはさっきくらいので体重4キロくらい減る。」
リー・パーカー
「キャンパスの女たちに教えたらみんな魔法を教わりたがるだろうな……」
ラルムロッサ
「だから、しっかり回復しないとね。」
等夜真幸
その一言に、動きに、目を奪われるのは、残り香でしかないはずで――
等夜真幸
けれど目はふたつしかないから、ふたりを交互に見る羽目になる。
ラルムロッサ
「リー君の言う通り。……休もうか、3人で。」
リー・パーカー
そしてトヤがリーを見る時、50%の確率で目が合う。
リー・パーカー
いっぱい回復してもらったから、一杯お礼を言いたい。トヤを褒めそやしたいという気持ちで笑顔を向けている。
ラルムロッサ
ラルムロッサは視線に気づくと笑いかける。
リー・パーカー
恋の毒が流れ消えても消えないものがある。
リー・パーカー
例えば感謝であるとか、友情であるとか、親愛であるとか。
リー・パーカー
それこそ恋が消えたとは、誰も言ってないのだが。
等夜真幸
毒の熱に浮かされた。血の匂いに酔っていた。ただそれだけ。
ラルムロッサ
リーと視線が合うと、ちょっと息が止まりそうになる。
等夜真幸
……そもそも男に男が恋するわけなくない?
リー・パーカー
ラルムを見る。あの時は毒のせいで全てが謎めいて魅惑的に見えて大変だったけど、こうやって冷静に見ると。
リー・パーカー
時折見せる、ふつうの、何処にでもいる青年らしさが垣間見える。
リー・パーカー
なんかよかった、手玉に取られるとかそういう感じじゃなくて……うん?
等夜真幸
リーを盗み見る。その陽の光のような髪を透かして細められる、晴れやかな青い瞳。
ラルムロッサ
服を綺麗にするのは簡単にできるはずなのに。
纏った血を落とせないでいる。
等夜真幸
また、盗み見る。燃え盛り焼け落ちる火のような髪を透かして細められる深い青の瞳。
ラルムロッサ
まあ、悪くない。
暫くこうしてひとところのパーティーにとどまるというのも。
等夜真幸
それが自分に向けられてほしい、と思うと同時に、向けられないで欲しい、と思う。
ラルムロッサ
逃げようと思えば、いつでも逃げられるんだし。
等夜真幸
まだこんなに胸が痛い。目が合ったら、合い続けたら死んじゃうんじゃないか?
リー・パーカー
この2人を見ていると、心のなかに日が差すように温まる。
リー・パーカー
これからこの3人で行動できると思うと、うれしい!
リー・パーカー
「そうですね!俺もそう思います!」
リー・パーカー
「あっトヤどうした?」寄ってって背中を擦る。
リー・パーカー
「あああ~、部屋に運ぼう!痛むんだよな?!」
等夜真幸
近付かないでほしい、血の匂いで理性が飛びそう。とは、もちろん言えない。
リー・パーカー
「いやいや!」首を横に振り、トヤを無理やり抱き上げる。
リー・パーカー
(一緒に寝る……?)どういうことだ!?って顔
等夜真幸
暴れる力もない。精神力も今の質問で尽きた。
リー・パーカー
歩き出す。できるだけ揺らさないように気を払いながら。
リー・パーカー
一度ラルムを振り返り、また心臓への暖かさを感じる。
リー・パーカー
恋の毒が消えても、感情が残っている。
リー・パーカー
そして恋の毒が流れて消えても消えないものはあの亡者に対してもあって。
等夜真幸
密着しているリーの体温。傷つけたときよりもいくらか高く、息遣いは近く。
等夜真幸
怪物の心臓ではない、脈打つ、生きている人のそれ。
リー・パーカー
起こらなかった奇跡への失望と、村娘への憐憫が、確かに。
リー・パーカー
墓石のように、心の内にぽつんとひとつ、ちいさな影を残した。
リー・パーカー
二人の姿を一度見て、前を向いて笑う。
リー・パーカー
二人を見て暖かさを感じるそのたびに、
リー・パーカー
1人の村娘の事を、どこか遠くで思い出すことになる。
GM
ありふれた、どこにでもいるような、白兎の末裔の一人。
GM
思い詰め、村を飛び出さなければ死ななかった。
GM
どんなに酷い結末であっても、恋の魔法に染められたのならば。
GM
おつかれさまでした!!!!!!!!!!!!!